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魔法の材料ございます3 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚

タイトル:魔法の材料ございます3 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚(小説:GA文庫)
作者  :あおいあずま:葵東
絵師  :つるぎはがね:蔓木鋼音
デザイン:?
編集  :?

1巻のぐうたらな英雄の孫シャルトが一念発起して、嫌々ながらも働くという構図から、完全に市民を守るための英雄として自覚的に”敵”と戦う話にシフトしてきました。

このシリーズで特徴的なのは、この世界の魔法使いを束ねる魔法連盟とシャルトの対立。ファンタジー的な世界観の話で、こうまで露骨に組織として主人公を排除に動いて、徹底して協力しない描写ってなかなか見ませんね。ストレートな英雄譚に飽き足らない人にはぜひともおすすめしたいシリーズです。

さて、3巻の展開は王女の成人の儀を利用して、彼女を生贄にし魔神を召喚しようとする魔導師との対決です。
おおお、どんどん三代目がかっこよくなるなあ。

あと、このシリーズではサシャの立ち位置が貴重ですね。詳しい裏事情は知らされないままの、いわば一般人代表みたいな立場を意識的にキープさせているのがわかります。裏を知らない、サシャの存在がまた、他の作品と”魔材”との差別化につながってます。さてと、早く4巻も読まないと。


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 木曜, 2010/06/24 - 21:17

著:葵 東 イラスト:蔓木 鋼音 恐らくサシャは、旦那様の一番ダメな部分ばかり見てきたのだ。だからそれより少しでも良く見えると、ときめいて仕方がない。 まだ出発して半日しか...

from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 木曜, 2010/06/24 - 21:16

著:葵 東 イラスト:蔓木 鋼音 恐らくサシャは、旦那様の一番ダメな部分ばかり見てきたのだ。だからそれより少しでも良く見えると、ときめいて仕方がない。 まだ出発して半日しか...