名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

剣の女王と烙印の仔〈4〉

タイトル:剣の女王と烙印の仔〈4〉(小説:MF文庫J)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :夕仁
デザイン:?
編集  :?

数奇な運命に振り回され、死を運ぶ傭兵クリスと、歴史の表舞台から姿を消した託宣女王ミネルヴァの二人をメインに進む剣と魔法のファンタジー……なのですが。
あれですね、実はこの物語の隠れたもう一人の主役は、二人を利用して(と面と向かって断言している)自分の理想を追い求めるフランチェスカではないかと思います。

つか、ライトノベルでフランチェスカみたいに自分の目的のためにはすべてを切り捨てるタイプが主人公側にいるのって少ないかもしれない。

クリスとミネルヴァのいちゃいちゃバカップルぶり(多少脳内による補完も含む)は、もはやいちいちつっこんでも仕方がないのでどんどんやってほしい限りですが、それよりなにより注目すべきはフランチェスカ。
主役側にいる割には、目的のためにはあらゆるものを利用します。
自分の行為を自覚した上で、謀殺だの敵の仕業に見せかけての焼き討ちとかうわーこういうタイプはいいなあ。
今後のフランチェスカの行動にも目が離せませんね。


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