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空色パンデミック1

タイトル:空色パンデミック1(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

第11回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>受賞作。

邪気眼キターーーーー!!!

いきなり冒頭から「力が……勝手に……」「右目が、疼くの……」ですよ!
邪気眼ネタの物語は時折出てきますが、「空想病」という病気を設定して、発作が起きると正義の使者とかになりきってしまうという、その発想はグッジョブ。
おすすめです。

高校受験の朝、駅のホームで電車を待っていた主人公は、いきなり一人の少女に「見つけたわよ、ジャスティスの仇!!」とわけのわからない事で絡まれる。それが「空想病」の少女・結衣との出会いだった。
結衣は特発性大脳覚醒病、いわゆる「空想病」。彼女の好きなサブカル系の影響を強く受けた空想を現実と混同する発作を前触れなく起こすというやっかいなもの。正義の使者になったり、異能力者になったり状況は様々だが、患者が満足するまで発作が続くので周りはその空想につきあうしかないのだ!

なるほどという感じですね。邪気眼の処理がおもしろい。
発作がおさまると我に返って、自分のしたことはすべて覚えているというのまた痛いです。
でもこの空想病、自己完結型と劇場型があって、劇場型の場合は自分だけでなく周りの普通の人間も巻き込んで空想を拡大感染させる危険なものでもあったりするのです。
とまあ、これが設定の肝になるわけですね。

1巻で綺麗にまとまっているので、たとえ続刊が出ても読まないという選択肢もありなので気軽に手を出してくださいい。しかし、オチがオチなんでどうやって2巻に続けるつもりなのやら……

ああ、それと女装少年が出てくるんですがこれが見事な伏線になってます。
ただの無駄設定じゃないのに感心しました!


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 土曜, 2010/04/24 - 16:07

著:本田 誠 イラスト:庭 「大丈夫ですよ、結衣さん。僕が空想病だろうと関係ありません」 「その時は、世界を敵にまわしてでも、結衣さんに会いに行きますから」 「ばか……」 「...