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アカイロ/ロマンス 2 ―少女の恋、少女の病

タイトル:アカイロ/ロマンス 2 ―少女の恋、少女の病(小説:電撃文庫)
作者  :ふじわらゆう:藤原祐
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?

これは非常に鬱度の高い、実に人の悪い展開を連発する現代伝奇ですね。
油断させては突き落とし、油断させては突き落とし、半端に和ませてといて「遊びは終わりだ」と言わんばかりに鬱展開に持ち込むこの人の悪いこと!
単純にすっきりする話じゃないとダメ、って人には向いてませんがねじくれた展開を気にしない人には最高です。
また、話の性格上先の展開が読めないわくわく感?もあり。

さて、そもそも1巻の展開にしてからがけっこう強烈だったのでうかつな事書くと全部ネタバレになるんですよね(汗
「首から下は別の人」(たぶん未読の人には意味不明ですが、そうなのです)という設定がうまく生かされてます。
なんかこう、ジェットコースターのごとく、浮き沈みの激しい展開なので喜んでいいのか悲しんでいいのかわかりませんっ><
とりあえず……幼女が次の巻でどう化けるかを楽しみにするとしましょう。


この作品の名台詞

いつ、彼に教えてあげようか。
強い強い化け物さまには、あんな所業、思い付きすらしないことを。
この悪意は、化け物なんかにはとても真似できないことを。
倫理を踏みにじり良心を貶め、残虐を極め悪徳に法悦する。それは紛れもなく、証だ。
人間が人間であり化け物などでは決してない、証拠だ。

→解説


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