名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ドラゴンキラー売ります

タイトル:ドラゴンキラー売ります(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :うなばらいくと:海原育人
絵師  :カズアキ
デザイン:?
編集  :?

おもしろかったーっ!! これ以上ないくらいに堪能させて頂きました。
3巻でスパッと終わってしまったのは寂しいですが、その代わり手を出しやすいので声を大にしておすすめします。

んー、そうですね作品としてのウリを一言でニコニコ動画風(笑)に説明するならば……
「ドラゴンキラーの無駄遣い」>最大級の褒め言葉
人類にとって脅威の存在である竜。その竜をも凌駕する竜をかる半ば人外であるドラゴンキラーと腐れ縁になってしまった、小悪党の悲哀(笑)を描いたファンタジーです。

なんといってもおもしろいのは、まともな人間にはどのような手段を尽くそうとも勝つ事が不可能な最強の存在であるドラゴンキラーが、世界規模の戦いではなく街中の一組織の構想レベルに終始している事。
そんなのおもしろいか?と言われそうですが、このありそうでなかった箱庭感がいいのですよ!
あえて舞台は狭いまま、そしてドラゴンキラーは破壊の限りを尽くさない。
しかも、主人公はドラゴンキラーではなく、智恵は回っても言葉遣いと性格には難ありまくりの軍人あがりで善人にはほど遠い有様です。
人質とるわ、必要になったら子供でも撃つわいやはや。でもアルマにはなんだかんだで甘いのがまた。
そしてドラゴンキラーであるリリィとの漫才じみたやり取りも最高です。特に3巻のラストは……これはご自分の目でお確かめを。

シリーズとしての今後は未定、次は新シリーズでとりあえずこの巻で終幕との事。つまり3巻完結とのことですが、新シリーズにも期待しつつ、いつか再びこのシリーズの続編も読んでみたいですね。


この作品の名台詞

「わかってないなぁココは」
「家族って、皆一緒にいなきゃ駄目なんだよ」

→解説


「あの子のこと、宜しくね」
それを受けて、果たして俺は本当にどうにかするつもりでいるのか、と自問した。
するつもりだ。
断固お断りだ。
同時に二つの声が上がったものの、困ったことに、するつもりだ、という声のほうがほんの少しだけ大きかった。
また一つ自分が嫌いになれそうだった。

→解説


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トラックバック

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from Kirsche+ on 金曜, 2007/12/21 - 00:29

ドラゴンキラー3作目にして一応の完結巻。
やべー面白かった。もっと続いてほしい気もあるけれど、こうやって一区切りになってくれてよかったかも。へんにだらだら続くよりかは断然...

from Kirsche+ on 金曜, 2007/12/21 - 00:28

ドラゴンキラー3作目にして一応の完結巻。
やべー面白かった。もっと続いてほしい気もあるけれど、こうやって一区切りになってくれてよかったかも。へんにだらだら続くよりかは断然...