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ラキア (2)

タイトル:ラキア (2)(小説:電撃文庫)
作者  :すおうつかさ:周防ツカサ
絵師  :久麻
デザイン:?
編集  :?

これはまたかなりSF分が含まれてますね……時間ものが好きな人はぜひ!
ある時目覚めると、「明日」はなぜかやってこず「昨日」になっていた……というなかなかに興味をそそられる話です。

さて、私は最近読んだ中の少なくない作品で「天使いらない」と感じることがありまして……。つまり登場人物を上位視点で監視または保護する存在はライトノベルではごく普通に出てくるのですが、これがどうにも付け足しのような印象を受けることが多かったわけです。「ラキア」でもそういう上位視点の少女・ラキアが鍵を握る存在として描かれているだけにどんなもんだろうなあと思いながら読んでいたんですが、1巻と比較してむしろ他の人物との接点は薄れているものの次の巻あたりで状況が動きそうな感じになってきました。
まったくSFに耐性がないと、途中の設定の説明あたりが辛いかもしれませんが、普通になんでも読む人なら特に問題ないと思います。1巻は時間のループ、2巻は時間の巻き戻りと、時間もの好きにとっては手を出すだけの価値があるシリーズではないかと。


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from ラノベ365日 on 木曜, 2006/10/12 - 20:38

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