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B.A.D. 7 繭墨は人形の悲しみをかえりみない

タイトル:B.A.D. 7 繭墨は人形の悲しみをかえりみない(小説:ファミ通文庫)
作者  :あやさとけいし:綾里けいし
絵師  :kona
デザイン:?
編集  :?

あさと編が一応の終幕を見て、前の巻が間章、そして今回いよいよ新章突入です。

相変わらず実に黒い!
B.A.Dの黒さは、殺戮シーンがグロいとかそういう次元ではなくて、まっとうな人間の感性からはかけ離れていて、それで平然としているキャラを見る気持ち悪さですね。
そういういっちゃった役はもっぱら敵役が引き受けることになるんですが、ヒロイン(といっていいのか疑問は残りますが)である繭墨あざかがまっとうかというと全然そんなことはなく状況の解決こそしてみせるものの、一切魂の救済は引き受けなかったり、普通のラノベでは熱血して正義の味方っぽくふるまうはずの主人公が、ほぼ全く成長せずどこまでもヘタレを貫くあたり、他のラノベ とは一線を画しています。

さて、あさとが引っ込んだと思ったら、今度は新キャラが存分に真っ黒けでうわやっぱりね、みたいな。
全体として救われないのは相変わらずですが……しかしなんと今回! 笑って終われる短編がある!
あんまり詳細を語っちゃうとおもしろくないんですが、アレが出ます。アレ。ある意味ではシリーズ最強キャラだなこれ。


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