テルミー 2 きみをおもうきもち
作者 :たきがわれんじ:滝川廉治
絵師 :七草
デザイン:?
編集 :?
1巻にもまして、極上の青春小説。赤枠オススメ。
1巻刊行から1年経ってしまっていることもあって、再度物語のおさらいの意味で1巻のプロローグを記載します。
この物語には、二十六人の高校生の男女が登場する。
当然のようにこの物語は、二十六人の死と青春を描くものになる。
そしてこの物語は、必ずハッピーエンドを迎える。
なぜなら、この物語は始まりの時点が最も悲惨で、最も間違った状況だからだ。
彼らのうち、二十四人は、物語の始まりと同時に死亡している。
修学旅行でのバス事故によりクラスの生徒24人が死亡、生き残った二人の少女と少年は、24人の最後の想いを果たす為に行動することになるのです。
それぞれのエピソードについてはあえて触れませんが、(記憶に頼って書いてるので勘違いだったらすいません)、1巻と比較して生き残った二人、輝美と清隆の側にもスポットが大きく当たるようになっていますね。ひたすらクラスの24人の願いを叶えるだけの存在から、やはり自分の青春をねじ曲げられて苦しむ一人という側面が大きくなっています。
もちろん、主たる物語は24人の、もとい2巻では残り18人の心残りを解決していく話なのですが、輝美はその過程を通して、旅行前から置き去りになっていた自分の心と再び向き合っていくことに。
物語全体に漂う、優しさと切なさ、そして輝美の持つ線の細い危うさとイラストもよくあっています。願わくば物語完結まで読みたいので、みなさんもぜひ買ってください。作者さんのブログによると 1巻の売上はこういう状況だったらしいので、評判はよく後は売上のみ。ああ、お願いです最後まで読むことができますように!
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