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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

タイトル:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(小説:ガガガ文庫)
作者  :わたりわたる:渡航
絵師  :ぽんかん(8)
デザイン:?
編集  :?

こいつぁやばい。ただの青春ラブコメと思ってるとやられますよ?

そうですね、ある意味もうひとつの「ぼくは友達が少ない」と言えるかもしれません。
スペックは必ずしも低くないのに、いろいろあって”ぼっち”の面々が寄り集まる感覚は似ていると言えなくもないんですが、一つ決定的に違うところが。

集団から離れる、あるいは弾かれてる描写がコメディとしては割としゃれにならん領域まで踏み込んでます。
うーん、これはガガガ文庫ならではの方向性かもしれませんね。他のレーベルだとおそらくもう少しオブラートに包んだものになる可能性が高そう。
ともあれ、ラブコメとしても完成度は高く、黒枠おすすめで!

友達なし。彼女なし。リア充を呪いつつ、ダークな青春を謳歌している高校生・比企谷八幡は、そんなひねくれぶりが生活指導の先生に目にとまり、連れてこられたのが超がつく美少女だけど他人を寄せ付けない孤高の存在・雪ノ下雪乃のいる「奉仕部」。
八幡はねじくれた性格を「奉仕部」で「矯正」されることになったが……。

個性的なキャラがいろいろ出てきて、ラブコメ展開になったりならなかったりするのは普通ですが、クラスのリア充(あるいは中ボス?)とぶつかる場面が度々出てきて、そういう時の描写が痛い! これは確かに青春の古傷……あるいは現在進行形の傷をえぐりそうです。ただ、そんな救いのない話ではないのでそこはご安心ください。
キャラよし、ストーリーよし。


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 金曜, 2011/07/15 - 20:40

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