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空色パンデミック Short Stories

タイトル:空色パンデミック Short Stories(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

空想病。自らを特別な存在と思い込み完全にその立場になりきって行動し、さらには周囲の人間も巻き込む病。つまり中二病を疾患として設定したものですが、最悪の場合世界中をも巻き込む可能性のある病なのです。

既存の中二病を扱ったライトノベルの中でも傑作といっていいシリーズですが、今回は短編集。
本編はかなり複雑化の一途をたどってますがこの短編集は空想病の基本に忠実。そして元ネタを知っているとさらに楽しく読めます。

エヴァとかが元ネタになってますね。わざわざ簡単に元ネタがわかるような書き方をしながらアレンジしてあるので、元を知ってる人間が読むとニヤニヤしっぱなしになるのは確実です。
そして今回は、全体的にはコミカルに描写されていて、空想病患者をサポートするセーフガードのみなさんの日常についてわかるのがかなり楽しかったです。意外にノリノリだよこの人達!

そして一見すると、ひたすら景をからかっているようにみえて、青井は実はかなり本気なんじゃないでしょうか。私は青井派なので青井エンドなどつい妄想してしまうのでした。べ、別にショートカット属性は関係ないんだからね!

追記:はがない5巻を読んだ人がいたら「あれ?」と思うかも。ああいう形式は新しいなあと思っていたけど、よく考えたら青井も似たようなものですね。


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