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おやすみ魔獣少女 暗黒女神の《領域》

タイトル:おやすみ魔獣少女 暗黒女神の《領域》(小説:スニーカー文庫)
作者  :かわひとただあき:川人忠明
絵師  :こんのけんご:紺野賢護
デザイン:?
編集  :?

主人公がどこか流血女神伝のカリエを連想させます。
つまりかなり負けん気が強くて、一度は折れても次は必ず立ち上がる。おお、燃えるっ!

今まで普通の暮らしをしてきた少女が突如「領域魔術師」として戦うことを強要されるファンタジー。
おすすめです。

山奥の村に住み、その日食べるものにも困窮している少女エストは、二人組の男女によって拉致される。そしてエストに突きつけられる要求とは……八皇家のひとつライラ親皇家を継承することだった!
理不尽だが逃げようのない状況に追い込まれ、叩きのめされても、立ち上がるエストのかっこよさときたら。戦いへの緊張感や、エストをさらった二人、スハイツとミビのエストに対する隠れた優しさなど、燃える要素はいろいろ。
ぜひ読んでみてください。


この作品の名台詞

あたしの友達は、雪の重みで家を潰されて下敷きになって死んだ。薪がなくなって暖が取れずに、カチンコチンに凍りついて死んでた友達もいた。それだけじゃない。あそこには、死ぬ理由はいくらでもあるの」
「穏やかな死顔なんて、あたしは見たことがない。だから、少しくらい命が削れて、早死にするくらいなんでもないの。むしろ、魔獣とかいうのに食べられたあたしの命のぶんだけ、父さんや母さんや村の人たちが長く生きられるのなら、あたしは迷わず命を差し出すわ。あたしの一年がみんなの一年になれば、それってあたしの命が何十倍にもなったってことだもん」

→解説


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