名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

あたしの友達は、雪の重みで家を潰されて下敷きになって死んだ。薪がなくなって暖が取れずに、カチンコチンに凍りついて死んでた友達もいた。それだけじゃない。あそこには、死ぬ理由はいくらでもあるの」
「穏やかな死顔なんて、あたしは見たことがない。だから、少しくらい命が削れて、早死にするくらいなんでもないの。むしろ、魔獣とかいうのに食べられたあたしの命のぶんだけ、父さんや母さんや村の人たちが長く生きられるのなら、あたしは迷わず命を差し出すわ。あたしの一年がみんなの一年になれば、それってあたしの命が何十倍にもなったってことだもん」


タイトル:おやすみ魔獣少女 暗黒女神の《領域》(小説:スニーカー文庫)
作者  :かわひとただあき:川人忠明
絵師  :こんのけんご:紺野賢護
デザイン:?
編集  :?
キャラ :エスト (97 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

貧しくはあるが普通の少女としての生を捨て、戦いの中に生きることを余儀なくされ、それでも運命に立ち向かう少女の物語。燃え。

それでは台詞解説。
これ、かなり会心の一文を抜き出せたと思ってます。ほとんど解説がいらないんじゃないかな? 自分を犠牲にすることをためらわないエストの決意。これ見てビビっと来たら作品を買って間違いはないと思います!