名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

カンピオーネ! 3

タイトル:カンピオーネ! 3(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :たけつきじょう:丈月城
絵師  :シコルスキー
デザイン:?
編集  :?

カンピオーネ

神殺しの少年・草薙護堂が、超絶美少女で騎士で魔女のエリカのサポートを受けつつ、普通の雑魚相手の戦いはすっとばして、まつろわぬ神=ラスボスとの死闘を繰り広げる、ありそうでなかったアクションです。が……

3巻にして、ついに護堂が未だ神殺しではないただの少年だった時のエピソードが語られることに!
あのすべてにおいて強烈で終始ペースを握りっぱなしの少女・エリカとの運命の出会いについても語られます。もしかして、今SDの中では一、二を争う旬なシリーズかも。まだ3巻しか出てないので、乗るなら今のうちですよ!

普通ならこっちのエピソードが先に来そうなものですが、このシリーズは構成をひっくり返して正解ですね。
・なんで護堂は「神殺し」などという規格外の存在になれたのか?
・性格、育ち、何から何まで重なりそうにない護堂とエリカはどうやって知り合ったのか?
といった、今まで謎だった部分にスポットが当たってます。
もちろん今までのように、神様と、知略と武を尽くして戦うアクション部分も健在なのでご安心を。このシリーズは、知名度の高い神様も低い神様もひっくるめて、蘊蓄を存分に垂れ流しつつもストーリーに自然な流れで鼻につかないのが上手いですね。これ読んでると、古今東西の神話を読み直すor新たに読みたくなってきます。

しかし……正妻(もしくは愛人)に、愛人二号に、現地妻か……>違
護堂は、女性陣には終始押されっぱなしで、なすがまま……に見えますが、エリカや祐里からの好意自体はちゃんと理解しているし、やる時はやる男だけど、それでもエリカにはもてあそばれ、祐里には怒られ、この先も女性問題で苦労しそうです(笑)


この作品の名台詞

『身を滅ぼす危険には近づかない。それは生きるための知恵だ』
「わかります。この二、三日で神様たちと出会って、すごく痛感しました。メルカルトって神様と会ったときなんかは腰が抜けました」
『……それでも尚、何か事を為そうというのか。愚かだな!』
「まあバカなことをしている自覚はあります、俺もエリカも。反論できません」
『君のバカさの方が、エリカ嬢よりも勝っているのはまちがいないがな! 何しろ彼女は魔術師、君は力なき一般人だ。比較になるまい。
だがまあ、バカは嫌いではない。頭のいいヤツには計算通りのことしかできないが、バカはときどき限界を超えるからな。あとは不快なバカと愉快なバカがいる。頼むから前者にはなってくれるなよ』

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