名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

さよなら、いもうと。

タイトル:さよなら、いもうと。(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :あらいてる:新井輝
絵師  :きゆづきさとこ
デザイン:?
編集  :?

これはまた……新井さん特有の「微妙な作風」(褒め言葉です)全開の作品です。
妹を事故で失ってしまった主人公。
そのはずなのになぜかいまひとつ実感を持てないまま。それは……。うーん駄目だ、即ネタバレになりそう(汗

私が勝手に考える新井作品の特徴として、いわゆる作品から漂う空気を「地の文」ではなく、「台詞」で表現すると考えています。本作は、その特徴が相当に強く出ていて、特に友達以上恋人未満だとどう見ても思われるみのりんとの関係は個々の台詞単体ではなく、全体の雰囲気としてつかみ取る感覚です。
私自身はかなり気に入ってます。


この作品の名台詞

「そういう大人みたいな納得の仕方はしなくていいのよ、トコ」

→解説


「ヒロシ?」
「なんだよ?」
「いつまでもガキのままでも困るけど、もう少しはガキでいてくれていいのよ」

→解説


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トラックバック

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from monumenta librorum on 日曜, 2006/07/16 - 00:25

死んだ妹が生き返ってという話。妹萌えな話かというと、微妙に違う感じがする。むしろ、ヒロインがもう一人いて、そちらとの関係がメインのラブコメと言った方が良いだろう。つま...

from F.Y.A.E./review ver. on 木曜, 2006/06/29 - 19:04

どこがミステリーなのか不明なのが最大の謎の富士見ミステリー文庫の企画物「初体験Project」の一環として刊行された新井輝の新刊「さよなら、いもうと。」です。

さよなら、いもうと...