カクレヒメ (電撃文庫 (1615))
作者 :さたけあきら:佐竹彬
絵師 :くさのほうき:草野ほうき
デザイン:?
編集 :?
実のところ、作者の人の作品は全部読んでいるわけではないのですが……
読んだ中では一番気に入った作品です。ミステリ度は今回は低く、キャラがかなり前面に出た形になってますね。
「感覚拡大症」と言われる超能力のような特殊な力を手にしてしまった少年と少女のボーイミーツガールもの。
壁を透過して触覚を伸ばすことができるという特殊な能力を使って、主人公がいろいろがんばります。
ヒロインの少女は拡大された感覚が感覚だけにかなり気難しくて素直じゃないところがあるけれど、主人公の少年は生い立ちの割にはかなりまっすぐな性格で、この手の話には珍しくちゃんと確固とした意思を持って行動していたのが印象的でした。
世をひねて、ひたすら流される主人公が多い中、苦しみながらもちゃんと折り合っていけるのは高感度アップですええ。
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