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レヴィアタンの恋人 2

タイトル:レヴィアタンの恋人 2(小説:ガガガ文庫)
作者  :いぬむらころく:犬村小六
絵師  :赤星健次
デザイン:?
編集  :?

ユーキは超弩級のツンデレ。ツンデレ神。
ツンで終わらず、人にからかわれた時の反応とかがかわいすぎ。いやっほぉう!>ちょっと壊れ気味
2巻は戦闘シーンが少ないのでそうでもないですが、容赦のないバイオレンス描写がのっけから展開されるのでどうしても読者を選ぶ傾向が避けられないかもしれませんが、「多少バイオレンス描写が苦手かなあ」というレベルなら、ユーキに悶えるためにぜひ一読しましょう。
物語としての出来もいいです。
個人的な位置づけとしては、ガガガ文庫で推すなら人類は衰退しましたと、このレヴィアタンの恋人の二つ、と断言します。

もともと1巻にしてからが、バイオレンス描写があるにもかかわらず読み終わってみると、「これはいい青春小説じゃないか?」という感じで読後感爽やかだったんですが、2巻では戦闘シーンが少なく、各キャラクターが掘り下げられているので魅力が前面に出てきますね。
文明が崩壊して、ウイルスの影響で遺伝子改変された生物は人間が……とかいうストーリーを見ると一見ありがち、と思ってしまうかもしれませんがまあそう言わずに騙されたと思っておためしください。
これもできれば1,2巻一気読み推奨です。なぜならユーキのツンデレスイッチ解放は2巻からだから!(爆)


この作品の名台詞

「う、うわああああああああああああああああああああああああああああっっ」
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああっっ」
「失礼、声をかけるべきでしたが、かけてはならないような気もいたしましたので、つい見物してしまいました」
「かけろよっ! かけていいんだよっ!」
「いえ、ですが、ことが終わってからでも良いかなと思いまして」
「ことってなんだ!」
「ことってなんですか!」
「ふたり同時に突っ込みましたね」
「お前がこととか言うからだ!」
「ことって、羽染さん、ことってなんですか!?」
「交尾に決まっているではありませんか」
「いまなんて言った!?」
「いまなんて言いました!?」
「出来ればこのまま特等席にて、おふたりの夫婦漫才を鑑賞していたい気分ではありますが」
「誰が夫婦だ!」
「誰が夫婦ですか!」
「大声を出し続けていると危険です。そのままふたりで夜をお過ごしになるか、わたくしと共に調布新町に帰還するか、お選びください」

→解説


「うるせえ、ぐだぐだ言うな。いいんだよ、逃げても。逃げろ逃げろ、役目なんか放り出して死ぬまで逃げろ」
「そんなこと出来るわけないだろっ」
「なんでだ、リオが大事なんだろ? だったらてめえの安いプライドなんか捨ててリオを守れ」
「違うっ、リオだけじゃない、町のみんなを助けたいんだっ。だから、わたしは、力の限り最後まで……」
「それならはじめから負けることなんか考えるな。負けたら終わりなんだよ。負けたら全部、敵に奪われるんだ。リオも、町の連中も、お前の命もへそくりも、この町が持ってるもの全部なにもかも根こそぎぼんどられる。だから負けたら絶対に駄目なんだ。大事なものを失いたくないなら勝つしかないんだ。相手を全員くそみそにぶっ殺して、二度と立ち上がれないくらい踏みにじるしかないんだ。軽く踏みつけたら反撃されるけど、徹底的に踏みつければ反撃はない。自分の持ち物を奪われたくないなら相手のものを奪え。大事な人を殺されたくないなら相手を皆殺しにしろ。それがルールだ。どこまでも単純で、どこまでも情け容赦ないルールだ。そのことを自覚してなきゃ、戦には勝てないんだ」

→解説


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レヴィアタンの恋人 2 (2) (ガガガ文庫 い 2-2) (ガガガ文庫 い 2-2) 作者: 犬村小六, 赤星健次 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2007/12/18 メディア: 文庫 ストーリー 2077年、現代文明が一...