名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

聖剣の刀鍛冶 #2

タイトル:聖剣の刀鍛冶 #2(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?

燃えたっ! やっぱりバカ正直に前を見据えた決意を口にさせると、この作者の人は映えます!

少女騎士と刀鍛冶。騎士であるセシリーが割と前面に出てきますが、鍛冶の少年・ルークももう一人の主人公と言えます。
刀鍛冶にもスポットを当てつつ、アクションを中心に据え地味にならないことに成功してます。
何よりまっすぐな心を見たい方におすすめ。

若くしてキャンベル家を継いだ、独立交易都市の少女騎士・セシリー。
家格は高くとも貧乏で、剣一つ新しくすることのままならないセシリーは、戦いで剣を折ってしまう。
そんな中、大陸で中心だった剣ではなく「刀」を作る刀鍛冶の少年がいることを知ったセシリーは、新しく刀を鍛えてもらうために足繁く少年の元に通うことに……。

一騎士だったセシリーが、いつの間にか大事に関わって行く中で、時に自分を見失いそうになりながらも、強烈な意志を発揮して列国の重鎮にも一歩も引かず、啖呵を切ってみせるシーンがいやー燃えた燃えた。
これがまた、物怖じしてないとかではなく、終わったら腰抜けた状態になってるところがいいですね。

今回、魔剣の秘密とか、ルークの過去とかいろいろ出てきますが、とりあえずは名台詞をご覧ください。
それで買うかどうかの判断基準の一つになると思います。


この作品の名台詞

「――――私たちはここに誓おう」
「あなたたちはここでいつまでも無駄な話し合いをしていろ。愚にもつかぬ中傷と権謀術数に腐心しているがいい。お似合いだ」
『貴様っ……我々に対する暴言は国家に対する侮辱と同義だぞ! キャンベル家の人間だと思って見逃していたがもはや我慢ならぬ!』
「さえずるな小物。キャンベル家の名を、誇り高き家系の名を気安く口にするな」
「これ以上あなたたちの御託に付き合うのはたくさんだ。私は決めたぞ」
「帝国ではない。軍国でもない。群集列国でもない。無論、独立交易都市でもない」
「いつか必ず、私がルークの刀でヴァルニバルを討つ――――そう決めたッ!!」

→解説


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