名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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11/06/24 - の記事

本日の名台詞

「……無能と罵られるのは構いません。無力さを指摘されるのも仕方ないです。実際今の僕はなにも結果を出せていませんから」
「……」
「でも。
無策と思われるのだけは御免です。どんなに無様でも不格好でも最後まであがいてゴールに近づきたいです。それが僕の……僕なりの意地です」


タイトル:なれる!SE 4 誰でもできる?プロジェクト管理(小説:電撃文庫)
作者  :なつみこうじ:夏海公司
絵師  :Ixy
デザイン:?
編集  :?
キャラ :桜坂工兵 (202 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

SE業界哀歌。と同時にライトスタッフもの。
専門用語はからっきしわからなくても、燃えるものはあると思います。特に社会人はこれを読んで、全くなにも感じない人はまずいないでしょう。

それでは台詞解説。
新人なのに、むちゃくちゃの状態のプロジェクト管理をいきなり振られ、不慣れなこともあって大失敗。しかし、ここで折れないのが工兵という人間の真価です。

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 3

タイトル:お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 3(小説:MF文庫J)
作者  :すずきだいすけ:鈴木大輔
絵師  :うるうげっか:閏月戈
デザイン:?
編集  :?

6年間、ずっと離れ離れに暮らしていた兄妹がやっと一緒に暮らしはじめたはいいけれど、その妹は極度のブラコンで、しかも気がつけば生徒会長や副会長、親友までとお近づきになって……という、まあがちがちに定番のラブコメ。

ではありますが、このシリーズはMFの他作品に埋没することなく、きちんと自己主張ができてます。さてそれは何かと言いますと……

妹のいじられキャラとしての圧倒的な存在感! これに尽きますね。
ラノベというご都合ファンタジーでは、お兄ちゃん大好き妹なんぞ珍しくもないわけですが、姫小路秋子の場合、あんだけ結婚しても構わないなど大胆発言を繰り返してお兄ちゃんべったりな割には、まるでおにいちゃん耐性がない。甘い言葉を投げかけられるだけでいちころ。
このへんの絶妙なバランスがあるので、読んでて楽しいんです。

神さまのいない日曜日V

タイトル:神さまのいない日曜日V(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :いりえきみひと:入江君人
絵師  :茨乃
デザイン:?
編集  :?

神様に見捨てられ、新たな命が生まれなくなり人は死者になって動き続けるようになった世界。そんな世界で、死者を唯一永遠の眠りにつかせることができる墓守の一人である少女・アイが、世界を救おうとするファンタジー。

独特な世界観はもちろん、アイが子供ならではの純粋さを持ちながらも、同時に恐ろしく冷徹な思考も併せて持っているところがこのシリーズの魅力となってます。

5巻は……なんか思いの外長くつきあうことになった、アリスとディーのエピソードですね。彼らの故郷でのお話。