名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

こまだきぬ:駒田絹

09/02/23 - の記事

アンゲルゼ―ひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫)

タイトル:アンゲルゼ―ひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫)(小説:コバルト文庫)
作者  :すがしのぶ:須賀しのぶ
絵師  :こまだきぬ:駒田絹
デザイン:?
編集  :?

やっぱり、右肩あがり。
1巻から「おもしろい」「すごい」を連発してきましたが、息切れするどころかさらに伸びていきます。
今より少しだけ未来の日本で、アンゲルゼと呼ばれる”天使”との戦いを繰り広げている人類。
軍事教練などが行われてはいるものの、後方にあって直接戦争とは関係ない日々を送っていたはずの普通の高校生の少女・陽菜が、徐々に救いのない戦いの最前線に立つ羽目になっていきます。

がんばって前に進むたびに、救われない事実が、じわり、じわりとひとつずつ明らかになっていくこの絶妙の展開から目が離せません!

09/02/21 - の記事

アンゲルゼ最後の夏

タイトル:アンゲルゼ最後の夏(小説:コバルト文庫)
作者  :すがしのぶ:須賀しのぶ
絵師  :こまだきぬ:駒田絹
デザイン:?
編集  :?

とりあえずネタバレは避けつつ紹介中。
1巻の時点で「超おもしろい」と紹介したんですが、さらに右肩あがりだよこれ! どこまで行くんだうおおおおおお……
絶賛おすすめ中。私自身もまだ最後まで辿り着いてませんが、ぜひ4巻一気買い&一気読み推奨!

敵が「天使」であるというファンタジーな味付けこそされていますが、舞台は少しだけ未来の日本。
東京から少し離れた洋上に浮かぶ島を舞台に、戦時下とは言いながらも実際の敵「天使」を見たことはなく、戦いそのものも周りの人間が戦死して戻ってきたりという、間接的な脅威しか知らなかった平凡な高校生の少女が、徐々に戦争という非日常に呑み込まれていく様を圧倒的な心理描写によって表現しています。