名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ガガガ文庫

13/05/24 - の記事

カクリヨの短い歌

タイトル:カクリヨの短い歌(小説:ガガガ文庫)
作者  :おおくわやしろ:大桑八代
絵師  :pomodorosa
デザイン:?
編集  :?

和歌を使って伝奇バトル!? これがすごいおもしろいし、世界観の構築もお見事! 赤枠おすすめです!
まさにオンリーワンな物語。

うおー、これは作者がもちろんすごいけどガガガ文庫という器があればこそかもしれませんね。こんな攻める題材、その辺のレーベルから出せるかどうか……。なお、これ単に魔法を和歌に置き換えただけじゃなく、和歌ならではの特性がきちんと生かされてるのでそこも注目。

ノノメメ、ハートブレイク

タイトル:ノノメメ、ハートブレイク(小説:ガガガ文庫)
作者  :このむらえいいち:近村英一
絵師  :竜徹
デザイン:?
編集  :?

第7回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。

破壊王と呼ばれるむちゃくちゃな少年が、ふられる運命などものともせず、異性にアタックを繰り返す学園バカ小説あるいはギャグ小説。
後味さっぱり、気軽に楽しめます。おすすめ。

あー、これおもしろい設定ですね。女好きがアタックを繰り返しては玉砕する話はよく見かけるんですが、そこに運命を絡めてきましたか。主人公のアクの強さによって、フラれても後に引きずらないところがポイント。

13/05/17 - の記事

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 ドラマCD付き限定特装版

タイトル:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 ドラマCD付き限定特装版(小説:ガガガ文庫)
作者  :わたりわたる:渡航
絵師  :ぽんかん(8)
デザイン:?
編集  :?

ぼっちな主人公、引企谷八幡をはじめとする奉仕部メンバーが繰り広げる青春模様。
なんだかんだで結局、ハーレムラブコメなんでしょう?と読みもせずに思っている人にこそ体感してほしいです。特に暗黒の青春時代を少しでも経験してると、超心に刺さります。

奉仕部、今度は恋愛相談を受ける。

12/12/28 - の記事

つきたま ※ぷにぷにしています

タイトル:つきたま ※ぷにぷにしています(小説:ガガガ文庫)
作者  :もりたきせつ:森田季節
絵師  :osa
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

12/12/26 - の記事

人生 第4章

タイトル:人生 第4章(小説:ガガガ文庫)
作者  :かわぎしおうぎょ:川岸殴魚
絵師  :ななせめるち
デザイン:?
編集  :?

学園で人生相談するラブコメ、第4弾。
まったくもっていつも通りのゆるさです。まあ時にはいい話っぽい雰囲気になることもなくはないですが、それはもう結果論と言うもので、基本はゆるゆる。ダウナーな話を読んだりしたあとには最適。

あ、そうそう新キャラきましたよ!

12/12/10 - の記事

寄生彼女サナ 3

タイトル:寄生彼女サナ 3(小説:ガガガ文庫)
作者  :すなぎいずも:砂義出雲
絵師  :瑠奈璃亜
デザイン:?
編集  :?

寄生虫のヒロインという、斬新すぎるシリーズ第三弾。

そもそもの設定が既にまともではないので、ある意味当然といえば当然かもしれませんが、物語は大変フリーダム。
学園祭でアイドル対決みたいな展開になりますが、まあまともに終わるはずもないのでした。
なにげに、けっこうシリアスな設定が入ってきましたね-。

12/12/07 - の記事

寄生彼女サナ 2

タイトル:寄生彼女サナ 2(小説:ガガガ文庫)
作者  :すなぎいずも:砂義出雲
絵師  :瑠奈璃亜
デザイン:?
編集  :?

これはひどい。
ただの出落ちじゃなく、さらなる超展開してるじゃないですかあ!!(褒め言葉

寄生虫のサナダ◯シ(正確にはパラシスタンスという謎の生命体ですが)をヒロインにするという暴挙をやらかした寄生彼女サナですが、出落ち感があって1冊読んで十分満足したので、2巻以降は買うだけ買ったもののずっと積んでました。が、複数の方におすすめを受けてたこともあり、2巻を手にとってみたら……
いやあ、これは予想外の展開ですね。
自分みたいに1冊で満足してた人も2巻おすすめですよ! シリーズ未読の人はいまからでもぜひ。
あと、イラストはやたらエロいです。寄生虫のくせに。

12/11/26 - の記事

俺、ツインテールになります。2

タイトル:俺、ツインテールになります。2(小説:ガガガ文庫)
作者  :みずさわゆめ:水沢夢
絵師  :春日歩
デザイン:?
編集  :?

ツインテ愛がやばい。
人はなぜここまで一つの属性に夢中になれるのか。

ツインテールが好きで好きでたまらない少年が、世の中からツインテールを奪おうとする宇宙人からツインテールを守るため、テイルレッドに変身して戦うという、TS魔法少女的な物語。てっきり1巻完結かと思っていたら……つづいてしまいました。
相変わらずフリーダムにツインテ愛を叫んでます。

12/11/25 - の記事

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6

タイトル:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (小説:ガガガ文庫)
作者  :わたりわたる:渡航
絵師  :ぽんかん(8)
デザイン:?
編集  :?

まさか青春ラブコメ読んでてぞくっとさせられるとは……。
甘々いちゃコラとはちがいますが、主人公の八幡の行動に泣けた!
お前は漢だよ! やり方は不器用だけどほんものの漢だ!

というわけで……
「奉仕部」に強制的に入れられたぼっち属性の主人公・八幡たちが繰り広げる青春ラブコメ、改めておすすめしておきます。
すごい文化祭描写でした。

12/10/22 - の記事

女子モテな妹と受難な俺 5

タイトル:女子モテな妹と受難な俺 5(小説:ガガガ文庫)
作者  :なつみどり:夏緑
絵師  :ぎん
デザイン:?
編集  :?

ラブコメは多々ありますが、これは導入の設定が風変わり。
文字通り同性からモテまくる妹、妹はもう完全なブラコン、一方兄は仏教マニアで悟りを開かんとする地味系男子、かくして兄は妹を片想いする女子から恨まれるという、おおよそこんな設定の物語です。

……とはいえ、じりじりと兄は妹に懐く男子嫌いの女子のハートを掴みつつあるわけですが。
凛世に至っては、今回の駆け落ち回でもう完全に落ちましたね!

12/08/25 - の記事

憂鬱なヴィランズ (ガガガ文庫)

タイトル:憂鬱なヴィランズ (ガガガ文庫)(小説:ガガガ文庫)
作者  :かみつきれいにー:カミツキレイニー
絵師  :キムラダイスケ
デザイン:?
編集  :?

これは……

作品の表面的な要素だけ切り出すと、『絵本の”悪役”によって異能を貸し与えられた者が欲望へのストッパーが外れ、事件を引き起こす学園伝奇もの』と、割とありがちな物語としか思えないのですが、実際に読んでみると独特な雰囲気を持った作品なのがわかります。

この物語を評価するときは必ず最後まで読み終えてください。
おそらく、読み始めと読み終わりで全く印象が異なっているはずです。

いわゆる替えのきかないオンリーワンな作品です。黒枠おすすめ。

12/08/22 - の記事

人生 第3章

タイトル:人生 第3章(小説:ガガガ文庫)
作者  :かわぎしおうぎょ:川岸殴魚
絵師  :ななせめるち
デザイン:?
編集  :?

『人生』という、やたら仰々しいタイトルがついてますが、中身はお悩み相談。
学校の第二新聞部が、人材を適当に集めて主に生徒から寄せられるお悩み相談に答えていくというコメディ。
理系、文系、体育会系の女の子が出てきますが、基本全員残念というか、まあむしろそこがウリか。
一応ラブコメっぽい部分もなくはないですが、基本は脱力系のコメディです。

巻が進んでもやってることはまるで変わらないので、改めて説明するようなことが特にない!
めんどくさい話を読んで心が疲れた時に読むといい感じ。

2012年8月 の新刊情報 ガガガ文庫

21日に発売してました。
ガガガ文庫は、毎月発売日がブレすぎ! 忘れるとことでした……

寄生彼女サナ (3) 砂義出雲
恋と選挙とチョコレート a novel 三上康明
人生 第3章 川岸殴魚
魔王っぽいの! (3) 原田源五郎
憂鬱なヴィランズ カミツキレイニー

12/07/23 - の記事

下ネタという概念が存在しない退屈な世界

タイトル:下ネタという概念が存在しない退屈な世界(小説:ガガガ文庫)
作者  :あかぎひろたか:赤城大空
絵師  :霜月えいと
デザイン:?
編集  :?

第6回小学館ライトノベル大賞ガガガ文庫部門優秀賞受賞作。

あらかじめ褒め言葉ですと断った上で……
これはひどい。

これは、ひどい。(大事なことなので二回言いました)

表紙が既に言い訳の聞かない暴走ぶりですが、本編も好き放題暴走してます。
タイトルに『下ネタ』などと堂々といれてくる時点でお察しの通り、全編そんな感じです。
ぺらりとめくったカラー挿絵はあの有名な「民衆の導く自由の女神」をモチーフにしてますが、革命する内容は推して知るべし。

バカ。とにかくバカ。突き抜けぶりが見事です。赤枠オススメ!
実際に読んでみればわかりますが、ただの出落ちというわけではなく、キャラ立ちなどラノベとして大事な部分がきっちりしているからこそのおもしろさですね。

12/07/22 - の記事

狩りりんぐ!

タイトル:狩りりんぐ!(小説:ガガガ文庫)
作者  :もりつきあさふみ:森月朝文
絵師  :いわさきたかし
デザイン:?
編集  :?

狩猟を題材にしたラノベ。コミカルな話かと思いきや、かなりシリアス調です。

狩猟専門課程のある高校での狩猟生活。なにげに直球勝負。

12/07/21 - の記事

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5

タイトル:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5(小説:ガガガ文庫)
作者  :わたりわたる:渡航
絵師  :ぽんかん(8)
デザイン:?
編集  :?

基本的にはラブコメなんですが、ところどころに入ってくるネガティブ時空が半端ないのでその都度現実に引き戻される、でもやはり夢を見たくて追い続けてしまう、そんな物語です。

さて、今回は夏休みにおける八幡たちの生活を描きますが……雪ノ下さんほぼ出ません。

12/07/20 - の記事

人類は衰退しました 7

タイトル:人類は衰退しました 7(小説:ガガガ文庫)
作者  :たなかろみお:田中ロミオ
絵師  :とべすなほ:戸部淑
デザイン:?
編集  :?

地球上の主役は、妖精さんにとってかわられ人類はゆっくりと衰退の歴史を歩んでいる……そんな設定のもと、社会風刺やブラックジョークてんこ盛りのフリーダムな物語、それがこのシリーズです。

現在アニメが放映中ですが、当初こんなの絶対アニメ化には向いてないと危惧していたのもなんのその、ものすごく作りが上手くて個人的には今期イチオシのアニメになってます。原作ファンならぜひ見るべし。

さて、7巻ですが偶然か否か今話題沸騰中の時事問題にも切り込みまくりです!

2012年7月 の新刊情報 ガガガ文庫

狩りりんぐ! ~萩乃森高校狩猟専門課程~ [第6回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ大賞>] 森月朝文
GJ部 中等部 (2) 新木伸
下ネタという概念が存在しない退屈な世界 [第6回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>] 赤城大空
人類は衰退しました7 田中ロミオ
昼も夜も、両手に悪女3 鳥村居子
僕は君たちほどうまく時刻表をめくれない2 豊田巧
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (5) 渡航

12/06/22 - の記事

俺、ツインテールになります。

タイトル:俺、ツインテールになります。(小説:ガガガ文庫)
作者  :みずさわゆめ:水沢夢
絵師  :春日歩
デザイン:?
編集  :?

気持ちいいくらいのバカ小説。ブレがない!
ツインテールへの愛に溢れてます。

ざっくり説明すると、ツインテール属性を奪おうとする宇宙からの侵略者に対し、ツインテール幼女に変身して戦うという話。
キャラ立ちがすごいんですよねこれ。
・ツインテール愛が行き過ぎた主人公。
・すぐに手が出る幼馴染。ただし理不尽さはない。
・痴女ヒロイン。
手の早い幼馴染なんて一山いくらでみてるよ!と思うかもしれませんが、ぶっ飛ばす相手が正しすぎて逆に希少価値が!

私はバカ小説が大好きなので、もう文句なしに赤枠オススメで。

12/06/19 - の記事

2012年6月 の新刊情報 ガガガ文庫

まったく説明とか読んでませんが、この審査員特別賞ってやっぱりTSもの、かな?

俺、ツインテールになります。[第6回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<審査員特別賞>] 水沢夢
ささみさん@がんばらない8 日日日
ドラゴンライズ3 王宮と竜の嘘 水市恵
RIGHT∞LIGHT 3 朝焼けに飛ぶ三羽の鶫 ツカサ

12/05/22 - の記事

空知らぬ虹の解放区

タイトル:空知らぬ虹の解放区(小説:ガガガ文庫)
作者  :ひであき:秀章
絵師  :綾歌リュウイチ
デザイン:?
編集  :?

微妙に内容が説明しづらい……
学園青春闘争。風紀委員会やら漫研やら出てきて、闇でBL小説を流通させたり取り締まったり。

それよりもわかりやすい特徴があります。
堅物で純粋培養な風紀委員会のホープの少年が、実は逆境ではすぐヘマするわ詰めは甘いわ。たぶん女性読者が喜びます。男の強力な相方は1巻の時点ではいないものの有望株は存在します。

風紀委員(男)と取り締まられるはずのBL漫画作者(女)の相棒ものでもありますね。
みどころをわかりやすく言うとそんな感じ。

12/05/21 - の記事

こわれた人々

タイトル:こわれた人々(小説:ガガガ文庫)
作者  :たかおかすぎなり:高岡杉成
絵師  :モフ
デザイン:?
編集  :?

人には見えない存在と戦う少年の話。

ガガガ文庫のレーベルイメージから、てっきり変人たちが無茶してあれやこれやを描写した、ぶっとんだ話かと思っていたんですが……おもいのほか普通でした。
ただ、こういうテーマは物語としてはメジャーなもので、学園伝奇の定番なわけですが、『戦う』という意味においては確かにちょっと切り口が違ってますね。

12/04/20 - の記事

森の魔獣に花束を

タイトル:森の魔獣に花束を(小説:ガガガ文庫)
作者  :こぎきみと:小木君人
絵師  :そと
デザイン:?
編集  :?

やさしい童話のような物語。
森に住む魔獣の少女と、名家の跡継ぎの試練として森に迷い込んだ少年の出会いを描いたお話です。
非常に綺麗で、素直な優しさに満ちてます。おすすめ! きちんと一冊で完結してます。

12/04/19 - の記事

人生 第2章

タイトル:人生 第2章(小説:ガガガ文庫)
作者  :かわぎしおうぎょ:川岸殴魚
絵師  :ななせめるち
デザイン:?
編集  :?

第二新聞部の面々が、生徒からの人生相談に答えるという趣旨のコメディ。実にグダグダとどうでもいい感じの内容で、箸休めには最適。こういうだらだゆるゆるの物語にしては、ギャグにほとんど特定作品によるオタネタパロディを使ってないのがポイント。意外とありそうでないんです、こういうの。
……あの、念のためですけど褒めてますからね? このダラダラ加減がなんかこう癖になるというか。

さて、二巻では第一新聞部が登場し、対抗して人生相談を始めたり、人生相談のための合宿をやったりします。

2012年4月 の新刊情報 ガガガ文庫

うちの魔女しりませんか?3 山川進
競泳戦隊ミズギーズ2 舞阪洸
GJ部中等部 (1) 新木伸
人生 第2章 川岸殴魚
森の魔獣に花束を 小木君人

12/03/23 - の記事

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 イラスト集付き限定特装版

タイトル:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 イラスト集付き限定特装版(小説:ガガガ文庫)
作者  :わたりわたる:渡航
絵師  :ぽんかん(8)
デザイン:?
編集  :?

よくある友達いないとか少ないとか言いいながら実際にはただのリア充によるラブコメストーリー、と言いたいところですが……理由はどうあれ絡める人間がいるだけマシとはいえ(真に一人の友達もいない話だと、もはや痛すぎてラノベとして成立しない)、次から次に湧いてくるネガティブ時空の数々は割としゃれになってないです。

今回は合宿というか、小学生のキャンプ運営のボランティアをすることになりますが、小学生のぼっちを解決する手段が笑えねええええええ!!!

12/03/21 - の記事

女子モテな妹と受難な俺 4

タイトル:女子モテな妹と受難な俺 4(小説:ガガガ文庫)
作者  :なつみどり:夏緑
絵師  :ぎん
デザイン:?
編集  :?

普通のラブコメになったかと思ったら、そうでもなかった。

一見ハーレムラブコメ、でももてているのは主人公ではなくその妹だという、変化球なシリーズも第四弾。
ついに主人公を慕う小学生の従妹・みかんが登場して、世界の法則(笑)が変わるのか。

12/03/14 - の記事

2012年3月 の新刊情報 ガガガ文庫

やはり俺の青春ラブコメ~は限定版あり。ちなみに3巻の限定版のドラマCDは非常に出来がよかったので、未視聴の方はぜひご体験ください。

GJ部 (9) 新木伸
女子モテな妹と受難な俺 (4) 夏緑
人類は衰退しました5 (新装版) 田中ロミオ
人類は衰退しました6 (新装版) 田中ロミオ
魔王っぽいの! (2) 原田源五郎
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (4) 渡航

12/02/23 - の記事

羽月莉音の帝国 10

タイトル:羽月莉音の帝国 10(小説:ガガガ文庫)
作者  :しどうりゅうせい:至道流星
絵師  :にのぜん:二ノ膳
デザイン:?
編集  :?

本気で革命をするために、まずは資金を稼ぐ!
資本金100万円からはじめて、ネット販売、企業買収、市場操作などなどを行いとほうもない資金を捻出、やがては革命をぶちあげるという、荒唐無稽でありながらも、その手法自体は非常にリアルで、経済小説の要素を持ちながらも本質はエンタメという希有なシリーズがついに完結しました。

感無量。
最後まで息を抜けない、そして着地点が読めない展開でしたが……終わりましたねえ。これは間違いなくラノベ史に名を刻む傑作でした。

さて以下はネタバレ雑感に移行します。

羽月莉音の帝国 9

タイトル:羽月莉音の帝国 9(小説:ガガガ文庫)
作者  :しどうりゅうせい:至道流星
絵師  :にのぜん:二ノ膳
デザイン:?
編集  :?

なんか9巻まで読んだような気になってて、積みっぱなしでした(汗
10巻を読もうという段になって、9巻読んでないことに気がつきあわてて読了。

革命することを目標に、資本金100万からはじめて稼いで稼いで稼ぎまくり、世界の動向に影響を与えるところまできた革命部、ついにすべての計画を発動させます!
ラノベで『世界を革命する』をお題目にしている作品は、シリアス、コメディ問わずいろいろありますが、具体的に経済の手順を踏み「できるかもしれない」と思わせてしまうものとなると、かなり希少。それを見事になしとげているシリーズです。