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こわれた人々

タイトル:こわれた人々(小説:ガガガ文庫)
作者  :たかおかすぎなり:高岡杉成
絵師  :モフ
デザイン:?
編集  :?

人には見えない存在と戦う少年の話。

ガガガ文庫のレーベルイメージから、てっきり変人たちが無茶してあれやこれやを描写した、ぶっとんだ話かと思っていたんですが……おもいのほか普通でした。
ただ、こういうテーマは物語としてはメジャーなもので、学園伝奇の定番なわけですが、『戦う』という意味においては確かにちょっと切り口が違ってますね。

奇行が多く、周りからは「まともじゃない」と思われている高校生・向井城介。彼は校内では誰からも避けられているが、クラスメイトの少女・倉橋美冬は通学途中に彼を自転車ではねてしまったことがきっかけで、彼に近づき、その行動に母親と重なるものを見る……

つまり、周りからは変人扱いされていても体質を除けばごくごくまっとうなんですよね。
ちっともこわれてないよ! むしろ壊れていた方が個人的には好みだったかも。
あと、倉橋さんはいい子すぎると思います。きみは聖人か。


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