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空知らぬ虹の解放区

タイトル:空知らぬ虹の解放区(小説:ガガガ文庫)
作者  :ひであき:秀章
絵師  :綾歌リュウイチ
デザイン:?
編集  :?

微妙に内容が説明しづらい……
学園青春闘争。風紀委員会やら漫研やら出てきて、闇でBL小説を流通させたり取り締まったり。

それよりもわかりやすい特徴があります。
堅物で純粋培養な風紀委員会のホープの少年が、実は逆境ではすぐヘマするわ詰めは甘いわ。たぶん女性読者が喜びます。男の強力な相方は1巻の時点ではいないものの有望株は存在します。

風紀委員(男)と取り締まられるはずのBL漫画作者(女)の相棒ものでもありますね。
みどころをわかりやすく言うとそんな感じ。

恋愛厳禁というお堅い校風の高校の風紀委員である軒原拓馬は、いつものように取り締まりを行っていた。そこに今まで彼が知らなかった同人誌を密造し配布する非営利地下組織<脳解>が現れる。拓馬が弟同然にかわいがっている光武悠が被害に遭い、<脳解>の仕業と見て追っていた彼の元に、<脳解>のリーダーである『憂鬱な修道女』が現れ、無実を主張してくるのだが……

ウリそのものは上記の通り。
前作とやや違い、体制へのガチ反抗というほど緊張感の漂う感じではなく、割と気楽に読めるようになってます。それよりは、拓馬の後半での凋落っぷり(笑)を楽しむのが正解でしょう。いや、有望ですよ彼は!


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