名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

トキオカシ

タイトル:トキオカシ(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :はぎわらまり:萩原麻里
絵師  :鹿澄ハル
デザイン:?
編集  :?

作者の人は、ティーンズハートやホワイトハートで執筆されていたのでご存じない方がほとんどでしょう。私自身は、たまたま2年ほど前にヒヨコ舎から出た「そらのこども」を読んでいたんですが、最初はつながらず、新人さんかと思いました(汗
うん、実におもしろかった! エピソード自体はまとまってますが、続編構想はしっかりあるみたいなんで、早く続きが読みたいです。

以下、あらすじに書かれている程度のネタバレ紹介。
時間ものです。和風時間もの。
異常な記憶能力を持ちつつも、それによって注目されることを嫌って適度に目立たないように過ごしてきた高校生・藤沢誠一が、謎多き双子の転校生少女の片割れである観池眞名と遭遇した時から、物語が回り始めます。いろいろトキオカシに関しては謎なども多くあるのですが、それについてはここでは触れませんのでご自分の目で確認を。(まだわからないことだらけですが)設定もおもしろいし、先の展開が気になってひょいひょい読み進められました。時々すねる眞名が、かわいい(笑)。
トキオカシ=時置師、ですね。これあえてカタカナにしたのは上手いなあ。なんだろう?って思えたから。


この作品の名台詞

「……でも、それは違う。今なら分かるの。意味も理由もいらない。私がここにいることを許せるのは、意味を持たせることができるのは、結局は自分自身なんだって。たとえ周りの人達が私を認めてくれたのだとしても、私がそれを受け入れられなければ何の意味もない。だから、まず、自分を信じることから始めなくちゃいけないんだって……そう、私に教えてくれた人がいるから」
「だから私は、もう意味なんて求めない。そんなものがなくても、私は私、でしょう?」

→解説


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from F.Y.A.E./review ver. on 水曜, 2006/09/13 - 23:15

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