名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

レゾナンス 1.夕色の墜落

タイトル:レゾナンス 1.夕色の墜落(小説:スニーカー文庫)
作者  :やまはらゆき:山原ユキ
絵師  :矢野口君
デザイン:?
編集  :?

ダーク調の現代学園ファンタジー。
MPという精神寄生体による超常的な犯罪者を、精神に寄生体を棲まわせながらも制御している”形成局”の特殊技能代行人によって特定し、保護もしくは排除する……というお話。
サスペンス調ですが、物語展開としてはこの手の物語としては普通です。ハッピーエンドを迎えられそうにないのはなんとなく描写を読んでいれば想像がつくんじゃないかと思われるので、あえて大団円には成り得ないと最初に提示しておきます。
ヒロインの少女・遠野のいつでも壊れてしまいそうな危うい感じや、監査役でもあり保護者でもある蓉子との実に微妙な関係などはかなり雰囲気が出ていると思いました。
ダーク・サスペンス調な話が好きな方向け。コメディ要素は基本的にないのでそのおつもりで。


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/611
from monumenta librorum on 日曜, 2006/09/17 - 20:49

スニーカー大賞の優秀賞受賞作。脳に寄生した力を使って、一種の化け物を退治する少年が主人公。『哀しみキメラ』などと同じような感じの話である。雰囲気的には、むしろ、『pulp』...

from F.Y.A.E./review ver. on 土曜, 2006/09/09 - 14:25

のっけからネガティブで申し訳ありませんが、第10回スニーカー大賞の受賞作はあまり購入意欲が湧きませんでした。レベル的にも「磨けば光る」なのか「磨いてこのレベル」なのかは...