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この作品を簡潔に表現すると……
乙女ゲーで攻略対象にされた主人公が、ヒロインからのフラグを折りまくる話です。
いまいち言ってる意味が不明？
まあ無理もないですね。要するに主人公には前世？の記憶があって、乙女ゲーの中にいる自覚があるわけです。ややメタ視点ですね。で、もしヒロインとの間に個別ルートを発生させてしまうと、攻略対象（つまり自分）が死ぬバッドエンドが待っている。全力回避だ！
とまあ、そんな話。恋愛ゲームの中に入ってしまう展開は数あれど、これはちょっと不意をつかれました。設定の勝利！ 設定に興味があればおすすめです。

前世？の「日下部湊」としての記憶を持ったまま、どうやら乙女ゲー世界に入ってしまったらしい武尊湊。いろいろあって平平凡凡な普通人にもかかわらずヒロインたちから攻略対象にされたが、前世の知識によると、自分は攻略が超難しくうかつに個別ルートにはいると待っているのは……死！！
かくて湊は、情報収集をしつつ正ヒロインの誘いを断りまくり、なんとしても生き延びようとするが、ところがどっこい何時の間にか裏目に出てしまい……。

乙女ゲーというと男にとっては敷居が高く感じるかもしれませんが、基本的には恋愛シミュレーションですし、説明も丁寧で男女どちらが読んでも、ついでにゲームに詳しくなくても特に違和感なく読めます。
料理の仕方次第で、まだまだこの手の題材も新鮮に読めるものですねえ。というわけで、続きも楽しみにしてます。