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変愛サイケデリック

タイトル:変愛サイケデリック(小説:電撃文庫)
作者  :まみやなつき:間宮夏生
絵師  :白味噌
デザイン:?
編集  :?

なによりもまず主役である”ストレンジサイケデリコ”こと彩家亭理子のキャラクターがあまりにも圧倒的!!

変人なんだけど一本筋の通った変人なのがいいですね。
物語としては、美人だけど数々の奇行で変人として校内でも名高い理子が、新しい興味の対象を死にたがりの少年・神宇知悠仁に定め、つきまといはじめることではじまる青春ストーリーです。
中盤以降のたたみかける感覚がすばらしい。黒枠おすすめで。

数々の奇行で変人として有名な残念美人の理子は、ある日登校途中に一人の後輩の少年と出会う。「死にたくなる季節ってありませんか?」と初対面で話す彼・悠仁に理子は興味を抱き、以降なにかとちょっかいをかけるが、悠仁は理子だけでなく誰をも寄せ付けない孤高の人間だった。
しかし理子はあきらめない……。

当初は単なる唯我独尊系のわがまま女にも思える理子ですが、読み進めるうちにいろんな魅力や美点が発見でき、読み終わる頃にはきっと虜になっているでしょう。(理子だけにとりこ……いえなんでも)
タイトルに「変愛」と入ってるのは伊達ではありませんが、そのあたりについては本編をお楽しみください。

なお、デビュー作の「月光」とは舞台が一緒……らしいんですが、何を隠そうこの私は読み終わってもなお全くそのことに気がつかず、これが作者のデビュー作だと勘違いしていて、紹介文を書く段になってはじめて2作目であることを知ったぐらいなので、読んでなくて大丈夫です!(ヲイ
……あっちはあっちでミステリ色強いけどおもしろかったですけどね。


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from monumenta librorum on 月曜, 2011/05/23 - 20:48

変人で有名な主人公の女子高生が春になると死にたがる後輩の男子に興味を持つところから始まる話。青春物ではあるが、ストーリー的には死にたがる少年の過去を明らかにするという意...