名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

オルキヌス2 稲朽深弦の調停生活

タイトル:オルキヌス2 稲朽深弦の調停生活(小説:GA文庫)
作者  :とばとおる:鳥羽徹
絵師  :とべすなほ:戸部淑
デザイン:?
編集  :?

百数十年前に突如海上に出来た島・オルキヌス。そこには神話上の生き物が実体化したとしか思えないような謎の生態系と高度な知性を持つオルカと呼ばれる生物が繁栄していた。
そんなオルキヌスの地でオルカ同士の揉め事を解決する新米調停員の奮闘を描く……
スラップスティックコメディです。
時にはベタに、時にはシュールに、とにかく弾丸のように撃ちまくられるギャグの嵐が持ち味ですっ!!

まあ、締めるべき所はきっちり締めるんですけどね?

舞台設定が設定なんで、とにかく多種多様な幻想上の生物が登場し……そして、ものの見事にその生物に対して持っている固定観念をぶち壊してくれるのがいいですね(笑)
土から首だけ出してフレンドリーに語りかけてくるマンドマゴラとか、ハイテクな工場で白衣着て計器とにらめっこしてるドワーフとか。
なまじファンタジーにある程度親しみがあると余計にはまりますこれ。
あとはもうとにかく馬鹿な掛け合いが!
これさえツボにはまれば、もはやストーリーはおまけでもいいくらいです(いいすぎ)
唯一残念な点があるとすれば、メインキャラ2名の少女はどちらも致命的なまでに色気に欠けることくらいでしょうか(爆)


この作品の名台詞

「なるほど。確かに軽い方が早く動けそうですもんね」
「そうそう。――おいモブ子、何で私の胸を見てやがる」
「他意は無いニャー」
「いきなり無理なキャラ付けをして話を逸らそうとするな!」
「ちっさいですね」
「正直になれとも言ってない!」
「やはり名は体を表す、と」
「稲朽深弦のどこに貧乳の要素があるんだ!」
「たわわに実った稲穂が朽ちる……」
「そこまで言っておいて他意が無いとは言わせない!」
「悪戯心があるだけですよう」
「それを悪意って言うんだよ!」
「深弦、怒鳴っても胸は大きくなりませんわよ」
「黙ってたって大きくなるわけじゃないだろ!?」
「あら、先日学会で無口な方が胸が大きくなりやすいという研究結果が出ましたのよ?」
「…………………」
「もちろん嘘です」
「一瞬でも期待した私を殴りたい!」

→解説


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