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ギブあっぷ!

タイトル:ギブあっぷ!(小説:HJ文庫)
作者  :うえすてつと:上栖綴人
絵師  :あいだなおみ:会田孝信
デザイン:?
編集  :?

これはいいラブコメ。勢い、直球なラブ、熱さもあっておすすめ。
あと、主人公が両手に華になって、フラグだけ立てて複数ヒロインをお預け状態にするその理由付けが、『あ、これは上手いわ』と妙に感心しましたね。

他人の苦しみを非常に敏感に感じ取ることのできる女顔の少年・未祐を主人公にした青春模様です。
特に似通ってるわけではないんですが、傲岸不遜なヒロインの存在や、妙に漢前な親友などどことなく『とらドラ!』を彷彿とさせるところがあって、あちらのファンとの親和性は高い……かも。

入学早々、怪我で保健室を訪れた未祐は、そこで斗神璃亜の着替えシーンに遭遇。未祐があまりにも女顔のために、当初
璃亜は彼が男だと気がつかず、その分後の衝撃はMAX!
そして未祐は、着替えを覗いた変態だとバラすと脅され、彼女が唯一の部員である保健部の手伝いをさせられることに……。
璃亜は傲岸不遜な性格だけど、ちゃんとやることはやるし他人の痛みのわかる人間なのでただのわがまま女と違って見てて気持ちがいいですね。
中学の時から好きだった少女・螢との関わりや、璃亜とどつき合ううちに互いに芽生えていく感情とか、とにかくおもしろくて一気に読めてしまいました。
次巻以降では恋のさや当ても勃発したりするのかな? 今から続きが気になります!


この作品の名台詞

「――いい? 今ここには、眼には見えない線路の切り替えポイントがある。
あんたは今、かろうじて普通の人生を送れるレールの上にいる。でもね、私がちょっと力を入れれば――
あんたはめでたく変態と認定され、この学校を去ることになるの。そして、そこからは落伍者の道を歩むことになるのよ」
「ぐ……う……っ」
「親兄弟が泣くわね」
「………………」
「友だちもさぞ悲しむでしょうよ」
「………………」
「そして私はお腹を抱えて爆笑するわ」
「お前は鬼だっ!」

→解説


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from ハーレム&ラブコメ系の文芸紹介 on 金曜, 2009/06/05 - 12:55

■ギブあっぷ! 上栖綴人

背丈の低い美少女顔の少年が強制的に「保険部」に入部し活動する物語。
この少年には、他人の苦痛を鈴の音として感じることができる特殊能力がある。

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