名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

乃木坂春香の秘密 (4)

タイトル:乃木坂春香の秘密 (4)(小説:電撃文庫)
作者  :いがらしゆうさく:五十嵐雄策
絵師  :しゃあ
デザイン:?
編集  :?

ずーっと積ん読で、やっと読みました。
というか白状すると乃木坂春香シリーズは最近まで1巻以外ずーっと積んでました(汗
私は明らかにライトノベルを読み過ぎているせいもあって(爆)、偏った作風のものを好む傾向があるのですが、そういうものばかり読んでいると、今の自分の外れっぷりとか人気作品の傾向とかに鈍くなるわけで。
人気作品を読まずして、わかったような顔で他人にいろいろ紹介するのもどうかと思うので(普通の感想系サイトはそんなこと気にする必要はないと思いますが、一応ここは紹介サイトという立ち位置ですから理想はすべてに目を通せればなー、と)、暇をみては、ガチガチの鉄板も読もうとは思っているのです。

さて前置きはこれくらいにして……。
性格も容姿も能力も家柄も完璧超人なお嬢様・乃木坂春香と、オタク趣味もこれといってない凡百の高校生・綾瀬裕人の恋愛話。春香がみんなに秘密にしているオタク趣味が取り持つ縁。
このシリーズのおもしろい?ところは、普通こういった構成の話だと彼氏役は性格はよくても重度のオタクというのがパターンなんですが、あくまで裕人は普通人で、オタクなのはその友人であるという部分です。
よって、主人公の裕人自身にもオタクなあれこれに対して説明が必要で、作中の説明でも初心者向けな丁寧なものとなり、中身が濃すぎず読者層の間口がかなり広い。
つまり薄味で万人向けな作りになってます。読んで想像通りと思うことはあっても、外れと感じることはあまり無いんじゃないでしょうか。というわけでさんざん理屈をこねましたが、楽しく堪能させて頂きました(笑)

ちなみにこの4巻では文化祭エピソードと、あと完璧超人春香でも独占欲(とは自覚してないあたりが実に上手いやり方ですが)の感情が芽生えます。


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