名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

紅 公式ファンブック

タイトル:紅 公式ファンブック(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かたやまけんたろう:片山憲太郎
絵師  :山本ヤマト
デザイン:?
編集  :?

警告。以下の紹介文はまいじゃー推進委員会の大原則を破って、ネガティブにあふれてます。
見たくない、という方は回避してください。

ファンブックとしてはごく普通の内容。
アニメ版も含めた人物紹介とか、世界観とか、原作&アニメ&コミックのストーリーダイジェストとか作者インタビューとか。声優座談会とか。
(電波的な彼女の紹介があったことだけは唯一嬉しかった……)
が。
まあみなさんが気になってるのはそんなことではないでしょう。
書き下ろし小説とやらがどうなったか。
結論から言いましょう。

立ち読みで十分。ほんとに14Pしかありません。
しかも一番バカにしてるのは、醜悪祭(下)のラストで、「さあ戦いはこれからだ」で終わったあのシーン。
おもいきり戦闘をすっとばしてエピローグです。
集英社は読者をバカにしてるのか? あきれるのを通り越して悲しくなりました。

エピローグとしては、ごく普通の出来です。
明らかに端折っているのがわかりますが、台詞などはなんのかんの言いつつも光るものがあります。
しかしあのバトルシーンを「物理的な応酬については殆ど記憶していない」でまとめてくれました。

こんなものはただのあらすじと一緒です。明らかに未完成のものを無理矢理売りつけられたのが嫌でもわかります。

私は、スーパーダッシュ文庫の好きな作品をその気になれば二桁並べられるくらいには一ファンとしてそれなりにお付き合いさせてもらってます。
でもこれはひどい。
紅という作品と今後つきあい続ける自信がなくなるくらいにがっかりです。
これ以上書き続けても呪詛の言葉しか出てきそうにないので、もうやめておきます。

最後に。
このサイトはけっこう業界関係者の方ものぞいてくださっているようなので、せめて言わせてください。
『醜悪祭を忘れるな』と。
出版という行為が慈善事業でなく、営利目的である以上、ある程度の「ぼったくり?」な行為は起きるでしょう。
しかしそれにも限度というものがあります。
みなさんが、やむを得ず利益を優先して活動せざるを得ない時に、少しでもいいからこの無様なファンブックのことを思いだしてほしいのです。

以上、呪詛終わり。
新刊読んで口直ししてきます……


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/2687
from 愛があるから辛口批評! on 土曜, 2008/05/31 - 20:20

紅公式ファンブック (集英社スーパーダッシュ文庫 か 9-8) 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2008/05/23 メディア: 文庫 「いいたいことは、わっかっているよ、みんな、でもね……」 と思っ...