エンド・アステリズム なぜその機械と少年は彼女が不動で、宇宙の中心であると考えたか
作者 :しもむらちえり:下村智恵理
絵師 :黒銀
デザイン:?
編集 :?
絵師直営サイト:なし
特記事項なし
第11回スーパーダッシュ小説新人賞<優秀賞>受賞作。
セカイ系、というか間違いなくエヴァっぽい。
いっそ清々しいくらいのリスペクトっぷりがよくわかります。
で、肝心の中身というか読んだ印象ですが、これがなかなどうして。
ややこしい用語や、言葉の奔流のような文体など最初は読みにくさを感じましたが、すぐに気にならなくなりました。
設定や用語も無理に理解しようとせず、適当に読み流して特に問題ないのでセカイ系がすきならぜひ。おすすめです。
過去のトラウマなどを抱え、家を逃げ出すように出てきた少年・潤相五雁(うるそう いかり)は、警察に保護されかかったところを、一人の美しい少女・七星茉莉衣と出会う。初対面のはずが、まるで五雁と出会うことが運命だったかのように語り、名前も既に知っていた彼女の導きにより、唯一の対抗手段である〈リジェンタイル〉と同調し、五雁は突如東京に現れた謎の巨大物体と戦うことになる……。
五雁は、いじめが原因で過去にいくつか事件を起こしていて、それが深刻なトラウマとなってますが、謎の敵との戦いでは、相手の精神攻撃のようものによって忘れたい過去と直接向き合うことを余儀無くされます。読者は五雁のマイナス感情を見せられることになるわけです。この辺、最初はきつかったんですがむしろ途中から癖になる感じ。
転校先の高校での青春なイベント、そしてそこに隠された事情など読みどころはいろいろ。続くかどうかは知りませんが、おもしろかったですよ!
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