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毒吐姫と星の石

タイトル:毒吐姫と星の石(小説:電撃文庫)
作者  :こうぎょくいづき:紅玉いづき
絵師  :磯野宏夫
デザイン:?
編集  :?

非常に良質なおとぎ話。

既に過去3作で十分すぎるくらい実力はわかっていますが、やはりこの作品も文章そのものが美しいですね。突飛なキャラよりも練られたストーリーや文章を読みたい方には間違いなくおすすめ。ちなみに電撃文庫では極少数派のイラストのない作品です。

重要事項はなんでも占術によって決める国で、姫として生を受けながら占術によって捨て子として扱われ、最低な生活を余儀なくされた少女エルザ。すさんだ暮らしをしていることもあり、幼いことからあらゆる物事に対して毒舌を吐くそんな彼女が、再び占術によって翻弄され、同盟国に嫁がされることになる……。
辛い経験をしすぎて何も信じられなくなっているエルザが、王子の真摯さに幾度も触れ凍った心を徐々に溶かしていく様が非常に美しく、クライマックスはじーんと来るものが。
また、読んでいなくても特に問題はないのですが作者の一連のシリーズと繫がりがあるので、ファンにはそこもまた嬉しいところです。


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from monumenta librorum on 日曜, 2010/12/05 - 00:21

 オーソドックスなファンタジー。デビュー作の『ミミズクと夜の王』の続編になっているが、主人公は異なる。隣国に嫁がされる毒ばかり吐いている少女が主人公になっている。今回は...