名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

空を継ぐもの―覚醒遺伝子

タイトル:空を継ぐもの―覚醒遺伝子(小説:電撃文庫)
作者  :なかむらはじめ:中村一
絵師  :refeia
デザイン:?
編集  :?

眠り病から目覚めた少女は天使だった?

原因も対処法も不明の眠り病から目覚めた少女と、成績は優秀なものの何かに情熱を傾けることが出来ないままでいる少年とのボーイミーツガールストーリー。

きれいな物語です。

眠り病がじわじわと広がる街で、勉強は出来るがそこに価値を見いだせず両親とも不仲の少年・月雄は、毎夜夢の中で一人の少女と出会っていたが、ずっと声一つかけることができないままでいた。
ある日夢に変化が訪れ、月雄は現実でその少女と邂逅する。
長い間眠り病によって、眠り続けていたその少女ツェツェは、月雄に懐き、月雄もツェツェに徐々に惹かれていくが、彼女の目覚めと同時に眠り病患者が多発するという現象が起こっていた……。

脳裏に浮かぶ光景が非常にきれいでいつの間にか惹き込まれてしまいます。
天使うんぬんについてはあえて詳しくは触れませんが、なんとなく想像はつくのでは。
2巻前提のために謎を残してあるためか、やや起承転結の「結」の部分が少なかったかなという印象も受けますが全体としては悪くなかったです。


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