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オルキヌス 稲朽深弦の調停生活

タイトル:オルキヌス 稲朽深弦の調停生活(小説:GA文庫)
作者  :とばとおる:鳥羽徹
絵師  :とべすなほ:戸部淑
デザイン:?
編集  :?

これは、かなりのツボでした!
無闇に派手なアクションとかはないんですが、幻獣と調停員とのやりとりがいちいちおもしろかったですね。

人間とは全く異なる容姿、あるいは人より遙かに大きな容姿を持った幻獣同士のもめごとを解決する新人調停員の奮闘を描いたまったりコミカル系ファンタジー。(公式によればシチュエーションコメディとのこと)
少し系統は違いますが、お隣の魔法使いあたりが好きな人にはかなりの確率で気に入ってもらえるんじゃないかと。

前触れもなく突然浮上したのは幻獣の棲む大きな島。
人間と同等以上の力を知性を持つ幻獣たちは、その島に人間が住む街を作ることを認める代わりに、種族間の諍いの調停員として人間を派遣することを条件にした――

新人調停員の深弦が、派遣早々のトラブルにもめげずひたすら前向きに突き進む姿が凛々しいです。ミノタウロス、大蜘蛛、マーメイドといった幻獣たちは無駄に人間味豊かで、そこから繰り出される無自覚なコメディトークの数々にも注目。
最初から最後まで気持ちよく読ませてもらいました。続編出たら絶対買います!

なお、色気は期待しないように(笑)


この作品の名台詞

「やいやい! てめえさっきから聞いてりゃ兄貴になんて口を利きやがる!」
「そうだそうだ!」
「黙ってろ雑魚ども」
「ざ、雑魚とな!」
「雑魚って言うな!」
「雑魚って名前の魚はいないんだぞ」
「じゃあ何だよ」
「よくぞ聞いてくれた! 俺の名前は海原の疾風ことアトランティックマッカレル!」
「そして俺の名は海底の探索者ことフラットヘッドマレット!」
『二・人・合・わ・せ・て!』
「ああ、サバとボラか」
『和名で呼ぶんじゃねええええええ!』

→解説


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