名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

迷い猫オーバーラン! 3

タイトル:迷い猫オーバーラン! 3(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :まつともひろ:松智洋
絵師  :ぺこ
デザイン:?
編集  :?

養子、家出少女、お金はあっても真の友達はいないといった、迷い猫な少女達が「家族」を得る物語。
基本的には鈍感少年を複数の少女が取り合うラブコメなんですが、家族の絆で結ばれてるのが特徴ですね。
どこかほわんと暖かい部分があるというか。

3巻は、お金持ちお嬢さまの千世と、超ひねくれ者の幼馴染み・文乃が、どこでどう話がこじれたか体育祭絡みで学園を二つに割って、スパッツ派とブルマ派に分かれて泥沼の抗争を繰り広げたり、広げなかったり。

家出少女の希の秘密が明らかに。
これで、なんか宇宙規模の秘密が眠っていてにわかに伝奇ものに変わったりしたらどうしようかと思ったんですが、普通にいい話の範疇で収まってました。
というか、私はたびたび公言してますが、家族の絆ものには割と弱いんで今回の話はよかったなあ。
血の繋がらない者同士でも立派に家族である、と。
それと、希がとうとう態度を鮮明にしたのは大きな前進ですね。うんうん。


この作品の名台詞

「わたしは知ってる。法律には親族の規定はある。でも家族の規定はない」
「わたしの家族は、わたしが決める。生まれた時から一緒にいた家族はいないけど、今から一緒にいる家族は決められるから。……わたし、帰りたくない……駄目?」

→解説


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/3488