名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

さくらファミリア! 2

タイトル:さくらファミリア! 2(小説:一迅社文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :ゆでそば
デザイン:?
編集  :?

聖書をネタにしたラブコメ。
……何言ってるんだお前は、と言われそうですが神自身や神の子とかその辺を美少女化すればほら!>なにが「ほら」だ。

神の子が二人の聖少女に分かれて出てきたり、ガブリエルは色気いっぱいお姉さん、ルシフェルは幼女など、既にこの時点で相当やりたい放題感が漂いますが、実際に読んでみると適当宗教観の日本万歳!みたいな内容です(笑)

いや、実際んとここれ翻訳してローマに提出でもした日には、一人の作家人生が終わってしまうかも。
逆に言うと、ラブコメ体裁ではありますが、それに注ぎ込まれたネタはかなり濃いということです。さすが杉井先生、ネタであろうと全力全開。
なにげに愛に溢れたラブコメにもなってるんですが……ラストの意地の悪さと来たら!
次巻に続く、という終わり方が既にかなり嫌な感じなのに、わざわざ一見幸せな短編と見せかけてアレとはなんということだ!
聖書をネタにされるのが我慢ならないという敬虔なカトリックの方以外には楽しんで頂けるはず。
あ、あとネタをネタとして楽しめる方でないとけっつまづくかもしれないのでそこはご注意ください。


この作品の名台詞

「エリちゃんは祐くんのこと好き?」
「なっ、なにっ?
べつに、好きでもなんでも」
「だから今日はエイプリルフールだよ。それなら『好き』って言わなきゃ」
「あ、う、うう……い、言えるわけないでしょ!」

→解説


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