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死図眼のイタカ

タイトル:死図眼のイタカ(小説:一迅社文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :しいのゆい:椎野唯
デザイン:?
編集  :?

電撃では青春小説路線に転換を果たしていますが、そもそものデビュー作は割ときっつい内容の伝奇小説。
そんな伝奇杉井、あるいは黒杉井路線が帰ってきました!
地方都市・伊々田市を支配する旧家・朽葉嶺家。
朽葉嶺家の裏側にまつわる黒い因習が引き起こす事件を描写しています。

作者の人の原点と言うべきか、こういうどす黒い話もしっかり映えてます。
女系の一族である朽葉嶺家に婿入りし、四姉妹の中から誰か一人だけ嫁を選ぶその日を間近に控えた次期当主の少年・朽葉嶺マヒル。
最近その周囲では、連続猟奇殺人が起こっていて、どこか不穏な状況。
そしてマヒルの近くに現われた鴉を連れた謎の少女の正体とは?

最初から最後までずっと鬱、というわけではないですが間違っても底抜けの明るさとは無縁です。
ダークな伝奇ですので、俺はラブコメが読みたいんだっ!という方は手を出さない方が無難です。
とはいえ後味は悪くなかったです。青春小説での経験値が確実に生きてますね。

とりあえず創刊第一冊目の印象としては、悪くないです。
挿絵も数ありますし、背表紙にもイラストを使うなどデザインも後発組ならではの攻めの姿勢ですええ。


この作品の名台詞

「僕の気持ちを勝手に決めるな」
「……え?」
「僕がだれをいつきらいになるか、僕が決めるんだ。なにがあったって藤咲をきらいになったりしない。憶えとけ」

→解説


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from 愛があるから辛口批評! on 月曜, 2008/06/09 - 21:32

死図眼のイタカ (一迅社文庫 す 1-1) 作者: 杉井光 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2008/05/20 メディア: 文庫 「うわああ、わかっていても欝な展開だなあ」 と思った作品でした。  この作...

from monumenta librorum on 日曜, 2008/06/08 - 20:36

女系一族の元に婿入りすることが決まっている少年が主人公の伝奇物。そこへ、鴉を連れた不思議な少女も現れて、同時に猟奇的な事件が連続的に発生するという話になっている。エロゲ...