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レヴィアタンの恋人

タイトル:レヴィアタンの恋人(小説:ガガガ文庫)
作者  :いぬむらころく:犬村小六
絵師  :赤星健次
デザイン:?
編集  :?

社会が荒廃して文明社会が崩壊、人類は過去の遺産を発掘して生活し、物資は腕づくで奪い合い、改変遺伝子で肉体を大幅に強化された一部の人間が相手をばったばったとなぎ倒すバイオレンス描写。第一印象を白状すると、「これなんて北斗の拳?」という感じだったのですが……
途中から過去編が混じりだして、「うーん、まあ定番……かなあ」と思いつつさらに読み進め、最終的に読了した今の感想。

これはよいボーイミーツガールですね。(実はちと変化球なんですがそれは本編読んでくださいという事で)
バイオレンス描写があるのでそういうの苦手な人には向いてないかもしれませんが、読後感はなかなかよかったです。これはいい意味で意外。

上でも書いたんですが、物語そのものは特に独創的というわけではありません。ただし、主要な人物を絞っているので話やキャラクターにすんなりと入り込めます。
いやいや、バトルの部分はかなりバイオレンスなのに気がついてみると爽やかだ!?と、そういう感じ。あとがきによると日本の軍記ものあたりを下地にしつつ、でも描写はきっちり現代風にしたらこうなったみたいです。なるほど、納得。
しつこいようですが序盤だけ立ち読みしても、たぶんこの読後感は想像つかないと思います。


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from monumenta librorum on 土曜, 2007/07/07 - 15:30

荒廃した世界を舞台にした話。設定は、SFだが、特殊な能力を持つ人間同士が闘う話である。この手の話としては、オーソドックスではあるが、迫力があり、さらにストーリーもそれなり...

from いつも感想中 on 金曜, 2007/07/06 - 00:45

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