名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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11/12/05 - の記事

本日の名台詞

「針塚君って、元気な人よりもとらえどころのない変わった人のほうがタイプなんですか?」
「恥ずかしながらまともにデートしたことがないんで、恋愛自体がミステリーなんです」


タイトル:エトランゼのすべて(小説:星海社)
作者  :もりたきせつ:森田季節
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?
キャラ :中道香澄&針塚圭介 (65 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

大学生活を描写する青春小説。
強くおすすめしてます。詳細は書影クリックで。

それでは台詞解説。
そんな飛び抜けた台詞ってわけではないんですが……妙に印象に残った台詞なので。普通の飲み会の席でこれを口に出しちゃう針塚君のキャラは実にいいですね。なお、作品の真価を発揮する台詞は後半に集中してるけれど、ネタバレ度がきつくてほぼ紹介出来ないのが悩みどころ(笑)。

それがるうるの支配魔術 Game3:ファミリアル・リドル

タイトル:それがるうるの支配魔術 Game3:ファミリアル・リドル(小説:スニーカー文庫)
作者  :つちやつかさ:土屋つかさ
絵師  :さくらねこ
デザイン:?
編集  :?

2巻の紹介時にも書きましたが、やはりこのシリーズは「魔術」の扱い方が明らかに他のラノベとは一線を画してますので、そこが特徴であり魅力です。


・魔術はあるが、派手なアクションが主体ではない
・魔術は、世界の<理>を一時的に書き換える

ここ重要! そんな万能な代物じゃないんですね。特に人間相手の魔術はいろいろ制限が多い。
・主人公だけが唯一、言葉によって魔術を破ることができる
これはまあ主人公特権というか、いわゆるその幻想をぶち殺すみたいな。

3巻は言乃がメイン。普段見るからに強い感じなので、こういう子が内面をさらけ出すとぐっと来るものが!

僕はやっぱり気づかない 3

タイトル:僕はやっぱり気づかない 3(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?

ラノベのお約束の一つに鈍感主人公があります。
「いくらなんでも耳が遠すぎるわ!」とツッコミを入れたくなるほど偶然大事な一言を聞き逃し、恋愛感情には疎く、何らかの異能もたまたまで片付ける。しかしこれを逆手にとって、『主人公が何事にも気がつかない』のを設定レベルで組み込んでしまったのが本シリーズです。
これはまさに設定の勝利ですね。だから、普通のラノベであればヒロイン達が普通ならざる存在さすがに気がつくところでも、変わった性癖の女の子、で片付けられてしまうという……(笑)。

一応ストーリーは意味ありげにちょこっとだけ進んでますが、基本は短編集。ヒロインズのバカ話で大いに笑った!