名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

11/12/15 - の記事

本日の名台詞

「……あ、郁子? ごめん、本当にごめん! 今日はちょっと戻れそうにないんだわ。この埋め合わせは絶対するから違う日に……え? 理由? 黒木がちょっとピンチでさ、その手助けを――いや、ホモじゃないって! あくまで大事なのは……そうだよ、うん。……え? い、今ここで、ですか……っ?」

「あ……愛してるよ。うん……うん……そう。――は? だったら帰って来い? ……あ-、その、何だ。おまえにはホント悪いと思ってる。だけどさ、それでも――……おい、今なんて言った?」

「『あたしと友達どっちが大事なの?』って、今そう言ったよな? 俺がおまえのことを大事に考えてないと思ってんのか? 悪いけど、おまえのためなら楽勝で世界とか敵に回せるから! ああ、しつこいようだけど愛してるもんで! 大体、そう言うおまえはどう――……『けーくんが想像してる百倍は好き』? ハァ? 嬉しいね、嬉しいに決まってんだろ!」

「大体、おまえがそこまで好きなけーくんは、助けを求めてるダチを見捨てるような男なのかっ? どうなんだっ? ――後先考えないバカな連中が! 損得勘定の下手くそな親友どもが! 俺みたいな小心者を頼ってくれてるんだよ! それに応えないような奴は、そんな奴はおまえに相応しい男じゃないっ! 分かったかっ!」


タイトル:青春ラリアット!! 3(小説:電撃文庫)
作者  :せみかわたかまる:蝉川タカマル
絵師  :すみ兵
デザイン:?
編集  :?
キャラ :宮本圭太 (247 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

怒濤の青春小説。最強だが後先考えず突っ走る親友を持った少年と、その親友が好きだがいざ彼の前に出るとテンパって何もできなくなる後輩の少女。そんな二人の相棒ものとしての側面がある物語。
ほんとーにいい話ですよ!

それでは台詞解説。
親友のピンチに手を貸すことにした宮本。しかしそれには彼女と過ごすはずだった予定をキャンセルせねばならず、かくして電話で折衝中。熱いっすねえ。なお、幼馴染みの彼女は小6だが、基本主導権は握られてる模様。本編にはこういう形でしか登場しないのがおもしろいです。

青春ラリアット!! 3

タイトル:青春ラリアット!! 3(小説:電撃文庫)
作者  :せみかわたかまる:蝉川タカマル
絵師  :すみ兵
デザイン:?
編集  :?

相棒ものを彷彿させる青春小説。恋愛要素はもちろんありますが、ラブコメに頼らず純粋に友情や信頼感でつながった関係できっちりと楽しめる物語に仕上がっているところが高感度大。
普通だと、主人公がヒロインの少女の恋路を助けて骨折ってやるうちにお互いに心を許して恋が芽生える、というパターンが圧倒的に多いわけですがなにしろ主人公はすでに彼女持ち! しかも自分は高校生、相手は小6。しかも未だメールの文面以外で姿を見せない、という非常に精緻な構成になってます。3巻に至るも全く魅力は衰えず、改めてシリーズをおすすめしておきます。

本日の名台詞

「……蒼衣ちゃんも、きっと、いつか分かるよ」
「『普通』なんて、いつか壊れて、ここに戻って来るよ。蒼衣ちゃんは私の『王国』の国民なんだから」


タイトル:断章のグリム〈16〉白雪姫〈上〉(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?
キャラ :溝口葉耶 (30 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

眠り続ける神の見る<悪夢>。眠りを妨げる悪夢は泡となって切り離され、泡となって切り離され、人の意識に溶けて人の悪夢と混じり合った時その悪夢は現実となる。
グリム童話をモチーフにした伝奇ホラーです。怖い。やばい。

それでは台詞解説。

魔法科高校の劣等生〈4〉九校戦編〈下〉

タイトル:魔法科高校の劣等生〈4〉九校戦編〈下〉(小説:電撃文庫)
作者  :さとうつとむ:佐島勤
絵師  :石田可奈
デザイン:?
編集  :?

俺TUEEE系+詳細な設定が特徴の魔法アクション。
魔法科高校の劣等生扱いの二科生の少年が、実は……。劣等生というのはただの看板です。実技試験のスペックとして測れないないだけで、劇強な主人公の活躍を楽しむ物語。
(いろいろ設定づけされてはいますが)兄妹いちゃいちゃストーリーとしてもお楽しみいただけます。

魔法科高校同士がさまざまな魔法競技で優劣を競う「九校戦」で、達也の実力が次々と明らかに!