名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ヤクザガール・ミサイルハート

タイトル:ヤクザガール・ミサイルハート(小説:ゼータ文庫)
作者  :もとながまさき:元長柾木
絵師  :緒方剛志
デザイン:?
編集  :?

注意事項。
まず、この作品きちんと一冊でまとまっていて、これで止めても大丈夫なようにはなってますが、続編前提の作りになってます。それから設定などが独特で、かついきなり任侠もの?(まあタイトルにヤクザとつくくらいですからね)かと思うような部分があるのでそこで読者を選んでしまう可能性がありますが……

ボーイ・ミーツ・ガールなアクションとしておすすめです。絵との親和性も高いです。
原子爆弾が落ちる途中で空間ごと固定され、被害を受けなかった広島市が舞台。異境の技術と接するゆえか、人外の化け物や半ば人をやめたヤクザの支配するこの街に、観光気分でやってきた少年は裏通りに入りこんでしまい、ヤクザに囲まれ袋だたきにされかけたところを一人の少女に救われます。
敵を斬って斬って斬りまくる少女・榊塚アカリ。とりたててかわったところのない普通の少年・アドルファスは、少女に強く惹かれてしまい……。
この上なく強くて、でも世慣れてないアカリと、わりと思い込んだら暴走体質なアドルファスのやりとりが実に微笑ましいというかなんというか。たぶん、多少読みにくいかもしれないのは最初だけなのでぜひぜひ読んでみてください。あと例によって、私が続編を読みたくて仕方がないので布教しようという想いももちろんあります。


この作品の名台詞

「お前の世界は、仲間を殺さないか?」
「そんな物騒なことある訳ないよ」
「……そうか」

→解説


「責任を取れ」

→解説


「……降伏するなら、このまま帰ることを許可する。そうでないなら、血を流すことになる」

→解説


トラックバック

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from monumenta librorum on 土曜, 2006/09/30 - 10:37

広島にやってきたアメリカ人の少年が、ヤクザの鉄砲玉の少女と出会うという話。と言っても、設定はかなり凝っていて、明かされていないところも多いのだが、どうも、異世界との接...