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魔王討伐! 俺、英雄…だったはずなのに!?

タイトル:魔王討伐! 俺、英雄…だったはずなのに!?(小説:このライトノベルがすごい!文庫)
作者  :ゆうまあがき:遊馬足掻
絵師  :しゅがすく
デザイン:?
編集  :?

第三回『このライトノベルがすごい!』大賞栗山千明賞受賞作。

最強主人公というのが最近のラノベのトレンド。
『ソードアート・オンライン』のキリトさんや、『魔法科高校の劣等生』の司波達也などがその代表例で、こういう主人公はフラグを立てまくってハーレム状態になるのがお約束なんですが……

あまりにも強すぎて誰も人が寄り付かず、弱くなる方法を必死に模索する主人公というありそうでなかった逆パターンの物語が!
この発想に最後まで一気に持っていかれた感じです。黒枠おすすめ。

魔王討伐に参加し、見事魔王を倒した英雄ラグナ。しかし、あまりに強すぎて他の人間の出番がなく、他人と距離を置かれ、力加減が下手なので仕事を探してもうまくいかず。思い余って、当たると評判の占い師ルーチェを訪ね占ってもらった結果、ラグナの非常識な強さはその身についた10008の呪いである判明。かくて呪いをなんとかするために、ルーチェにアドバイスを受けながらラグナの試行錯誤が始まるのだが……なぜ魔王候育成!?

やっぱり、英雄なのに誰も寄ってこない、でも当のラグナはあまりにも平凡な幸せ志向の寂しがりってところがいいですね。だからこそ、弱くなりたいなどという意外すぎる方向に話が転がることに。
戦いの緊迫感はあまりにラグナが強すぎてほぼゼロですが、そのかわりいろいろフェイントを食らうので、話の先が読めそうで読めません。なるほど、まだまだ話の作り方にも可能性はあるもんです。

ルーチェの占いは、ぜひ自分もやってほしいですねー。

※最初赤枠おすすめにしてましたが、「ロゥド・オブ・デュラハン」を赤枠にした関係で、さすがにこのラノ文庫で赤枠おすすめ連発は立場的にアレなので、黒枠に変えさせてもらいました。すいません(汗


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