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魔王と勇者の0フラグ

タイトル:魔王と勇者の0フラグ(小説:スニーカー文庫)
作者  :みやじたくみ:宮地拓海
絵師  :日向悠二
デザイン:?
編集  :?

勇者に一目惚れしてしまった平和主義者の魔王と、女勇者によるほのぼのコメディ。

もともと不倶戴天の敵のはずなので、しょうがないといえばしょうがないんですが、勇者が魔王をとりあえず殴ることが多いので、理由もなくすぐに手が出る暴力ヒロインが苦手な人には序盤はややイラッとするかもしれません。だが、物語が起動して羊さんや他のキャラも活躍し出すとおもしろくなります。ほのぼのしたい人におすすめ。

魔王城に乗り込み、魔王と激闘を繰り広げていたはずの勇者だが、魔王が勇者に一目惚れしたことにより別の場所へと飛ばされる。
そこはのんびりした雰囲気の牧場で、魔王は勇者に「一緒に暮らそう!」と言い出すのだが……

最初は魔王を毛嫌いしていた勇者が、だんだん平和を真に愛する魔王の人間?性に触れて、感化されていく過程がいいですね。「かわいい」を連呼されて、恥ずかしがる勇者ちゃんまじかわいい。この平和主義っぷりはだんだん後半になって本格化してきて、コメディ色の強いまおゆうみたいな雰囲気があります。
ま、ただ名前を呼ぶのはハードルが高いのかもしれないけどさすがに「勇者ちん」はないな。もうちょっとなにか呼び方があるだろうに!


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