名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

対魔導学園35試験小隊 2.魔女争奪戦

タイトル:対魔導学園35試験小隊 2.魔女争奪戦(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :やなぎみとうき:柳実冬貴
絵師  :切符
デザイン:?
編集  :?

剣術の腕は圧倒的ながらも、銃器必須な異端審問官の育成機関・対魔導学園ではまるで役に立たず落ちこぼれの少年タケルが、数奇な運命によって「魔女」と戦うことになる学園魔術アクション。
燃えます。熱いです。

2巻でもその熱血は健在で、みんなタケルの熱血に見事にころっといってますね。
桜花に、強力なライバルあらわる!?

甚大な被害を出しながらも、英雄を退けその後は元通りの雑魚小隊となっていた第35試験小隊に、ある日学園から特別任務が下る。それは記憶喪失の魔女マリを護衛するというものだった。魔女が嫌いな桜花とマリは相性が悪く、マリも小隊メンバーに合わせる気がなく、タケルは板挟みになって苦労の連続。一方、魔女としてのマリを知る者たちは周囲で暗躍をしていた……。

マリと桜花のコンビ?が最高ですね!
会うと、喧嘩ばかりしてますがなにしろ『喧嘩するほど仲がいい』ともいいますしね! ……いやまあ、実際のところはタケルをとられたくないんでしょうけど。愛されてるな〜。
下手に和解せず、さんざん悪態付き合って、でも戦いでのコンビネーションはお見事ってのがまたいいです。

あと、悪役のホーンテッドが素敵!
なんて下衆で、そのくせ強い、悪役らしい悪役なんでしょう。つか強すぎ。あれほんとに殺せるのか?
なにはともあれ、お気に入りのシリーズですね。次も楽しみ。


この作品の名台詞

「あたしは結局……家族も救えずに、罪のない人々を死に追いやった……」
「お前が自分を責めるというなら、俺は止めねぇ……でもな!
もしもお前が贖罪を望むなら……自分で責め続けるよりも、死んでしまった人々よりもたくさんの人を、お前の魔法で救え。それがお前の願いだったはずだろう」
「…………」
「それでもお前は自分を許せねぇかもしれねぇ。死んでいった人々も許しちゃくれねぇかもしれねぇ。でもきっと、それが贖罪ってもんなんだと俺は思う。
もしもそれが辛すぎて、潰れちまうってんなら」
「……タケ……ル」
「諦めてしまいそうになるってんなら、その時は」
「……タケル……っ」
「俺が半分ーー背負ってやる!」

→解説


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