名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

六花の勇者 2

タイトル:六花の勇者 2 (小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やまがたいしお:山形石雄
絵師  :宮城
デザイン:?
編集  :?

世界を救う六人、六花の勇者。しかし実際に集まった勇者は7人いる!
この中に誰か一人裏切り者が混じっている……

もうこの設定が超ストライク。多彩で強力な能力者たちが集っていても単純なバトルファンタジーにはならず、いったい誰が七人目の裏切り者なのかをなんとかして見つけ出そうとするミステリ色の濃いものになってます。ほんとーに緊張感が終始マックスですからね……。
さて、1巻で裏切り者が判明したと思ったら振り出しに戻ってしまい、再び疑心暗鬼に陥る勇者たち。さてどうなる?

ロロニアという少女が現れ、再び7人に戻ってしまった六花の勇者たち。
魔神復活までのタイムリミットが迫る中、誰もが疑いを持ったまま魔哭領の奥へと進んで行く。なにか秘密を隠しているモーラの行動。凶魔の統率者の一体、テグネウが勇者の前に姿を見せ、疑心暗鬼はより深いものへ……。

今回、言葉の聖者の能力が非常に効いてました。
1巻での霧による幻惑や結界の利用など、各自が持つ能力をしょぼいものにするのではなく、すごい能力なのはそのままでそれを上回る制限をかけてミステリ色を維持しているのがいいですね。
あと、ラブですよラブ!
作品の雰囲気にあってるというか、そこらへんのラブコメみたいな展開には決してならず、「ああでもこれってたぶん愛だよなあ」とわかるフレミーさん健気。


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