名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

かんづかさ

タイトル:かんづかさ(小説:桜ノ杜ぶんこ)
作者  :くしまちみなと
絵師  :やすゆき
デザイン:?
編集  :?

1月に創刊した桜ノ杜ぶんこからの刊行で、作者自身もこれがデビュー作とのこと。

日本神話とクトゥルフ神話を混ぜた世界観の現代伝奇ものですが……
おー、これはなかなかにおもしろいじゃないですか! おすすめです。

登場人物が絞り込んであり、メインとなるキャラは三人だけ、そのなかでも主人公以外の出番を抑えているので、主人公の描写が非常に丁寧。
また祝詞の唱え方であるとか、神話や神道の部分も相当描写が細かいです。設定とか気にする人には読んで欲しいですね-。
正直に言って、まあ新レーベルだからとりあえず買ってみたけどあんまり巫女さんが表紙に出てくるラノベで当たったためしがないからなー、とか思っててすいませんでした!

地方公務員試験に合格し、高校を卒業して四月から栃木市役所で働くはずだった五祝神奈は、辞令交付の際になぜか桜田門に行くように言われ、行ってみたら自分が宮内庁式部寮に配属されることを知る。実は密かに特別国家公務員・<神祇官(かんづかさ)>としての適性ありとして、御霊を祓う職務につくことになってしまったのだった。

私は未読ですが、朝松健の書いたクトゥルフものに出てくる夜刀浦市が登場したり、まつろわぬ神やら、名状しがたきもの、などなど気になるワードはてんこもり。本格的な祝詞詠唱も雰囲気を盛り上げてます。うん、これは続きが楽しみですね。


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from 愛があるから辛口批評! on 木曜, 2012/02/09 - 02:02

かんづかさ(桜ノ杜ぶんこ) 作者: くしまちみなと,一二三書房,やすゆき 出版社/メーカー: 一二三書房 発売日: 2012/01/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 「小さなレーベル...