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タイトルで期待したかもしれませんが、残念ながら？執事コメディではありません。
やることが派手なアクションラブコメ。
かつての幼馴染みが大財閥の当主になっていて、異能持ちの主人公を護衛に雇ったはいいものの、彼女は妙な計画を立てていた……という話。

キャラがいい感じに立ってます。
内親王が自動人形とか、その名前で自動人形とかないわーとか思っていたんですが、読み切るころにはすっかりなじんでました。無表情に見えていろいろやることが反則だよ内親王は！ 他のキャラもいいですねー。

三種の人外の王を従え、砂を自在に操る強大な異能力者「砂の王」こと、新見祥太郎。親の借金のせいで貧乏な祥太郎は、破格の報酬に敷島財閥当主の護衛の仕事に飛びついた。いざ蓋を開けてみてびっくり、その当主・式島星良は祥太郎の幼馴染みだったのだ！
しかもかつて貧乏だった星良は、今の境遇に対して複雑な想いを持ち、「散財計画」なる怪しげな計画で財閥を潰したいと願い、祥太郎にも協力を求めてきた……。

陸海空を制する三種の人外の王を従える「砂の王」とかそれなんてバビル二世？と一瞬思いましたが、シグネ、茅花姫、オスカー、そして式島内親王と、高スペックにして個性的なメンツが揃っているので読んでて飽きませんね。特に茅花姫の正体はすごかった！
あまりにも濃すぎる周りには負けますが、正ヒロインの星良も決して魅力がないわけじゃなく、かわいいですよ！
これはいいキャラ小説。どうも序盤テンポが合わなくて読み進めるのに苦労したんですが、投げ出さずにがんばってよかった！ 途中からはスイスイ読めました。続きも楽しみです。

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