名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

キミとは致命的なズレがある

タイトル:キミとは致命的なズレがある(小説:ガガガ文庫)
作者  :あかつきかけや:赤月カケヤ
絵師  :晩杯あきら
デザイン:?
編集  :?

第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>受賞作。

これはすばらしいサイコサスペンス。
なにしろストーリーがストーリーだけに、明るく楽しい作風を好む方にはちょっと不向きですが、掴んだと思った傍からするりと抜け手のひらを返すかのような予想外の展開の連続が読者を掴んで離しません!
黒枠おすすめさせていただきます。

保健室で目を覚ました海里克也。階段で転んで気を失っていたらしいのだが、克也には覚えがない。昔、大きな事故に遭って過去の記憶を失ってしまった克也だが、時折過去の断片とも悪夢ともつかないものがフラッシュバックすることが。意味ありげな保険医の言葉、不幸の手紙。
幻覚なのか、過去の記憶なのかそれとも……。まさにサイコサスペンスの呼び名に恥じない作品です。

これぞガガガ、というにふさわしいですねえ。
内容については、もう野暮なことは言いませんので存分に作者にもてあそばれてください。自分としては、内容はもちろんのこと、表紙のデザインにも感服。これはすばらしく目を惹きます。がっちり絵と本文がタッグを組んだという意味でも評価したいです。


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/5395