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映画「マリア様がみてる」を見てきました。原作ファンは必見!

タイトル通り、先日公開された映画「マリア様がみてる」(実写)を見てきました。
実は最初、この手のものは原作ファンにとって幻滅しかしないと相場が決まっているので見に行くつもりは全くなかったんです。ところがtwitterで見てきた人の評価がやたらといい。
ネット上のレビューも同様だったので騙されたと思って見に行ったわけですが……
すごいよ! 祐巳ちゃんとか祥子さまとか完璧そのままだよ! うおおおおお!
てなわけで堪能して参りました。原作ファンはぜひ見に行くべき。

  

最初にマイナス点は書いておきましょう。ロサ・キネンシスなどマリみて独特の用語の説明がなかったり、お嬢様学校というわりになんで聖様はそれっぽくないんだ、とか原作未読の人には引っかかる点が多い。それと「お嬢様」を意識して感情表現を抑えめにしていることもあるんでしょうが、演技が全体的に拙いので作品知らずに見るとちょっと厳しいかもしれません。

しかし!
世界観の再現が半端ない!
まず紅薔薇ファミリーはほぼ完璧です。祐巳ちゃんと祥子さまのコンビはそのまま作品から抜け出てきたとしか思えません。祐巳ちゃんは演技が拙いんですが、しかしそれも祐巳ちゃんのキャラならアリですね! 祥子さまの人を容易に寄せ付けない冷たさもよく出てます。毅然としたお姉様たる蓉子さまもすばらしい。
白薔薇ファミリーは、聖さまはちょっと日本人離れした感じがはまってます。志摩子さんは髪の感じはちょいと違いますが、雰囲気はありかな。ただ黄薔薇ファミリーは、絵利子さまをのぞいてそもそも出番が少ないというかくうき……げふんげふん!
あ、蔦子さんはよかったですね。単純に眼鏡ッ娘萌えの人にもいいんじゃないかしら(笑)

時代がかった木造校舎や、薔薇の館、きしむ階段、マリア像、スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように歩くとか、とにかくあの一種ファンタジーな世界が見られるとは思いませんでした。

いやー、アニメではない映像でこういう世界に浸れただけで超満足です。
もし、原作を知らない人で興味を持たれた方がいたのなら、ぜひ1巻だけでも読んでから映画を見ることをおすすめ。それで印象は全く違ったものになることでしょう。

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