名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

悠久のアンダンテ -荒野とナツメの物語-

タイトル:悠久のアンダンテ -荒野とナツメの物語-(小説:GA文庫)
作者  :あすかこういち:明日香々一
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

なんという素直で綺麗なファンタジー。
狙いまくりの萌えやツンデレもなく、変態も出ず、ど派手な魔法アクションなどもなし。
誰にでも安心しておすすめできるファンタジーです。
テーマは愛!。すごく直球の愛です!

土地はやせ衰え、巨大な蟲によって人の命が脅かされる世界。隊商の一行として行動していた少女ナツメは、無謀な夜の移動で蟲に襲われ、隊商は全滅、自分ももう少しで死ぬところを巨大な剣を持った青年アベルに命を救われる。

一夜限りの縁だろうとお互い思っていたが、数年後ナツメは再びアベルに命を救われることに。アベルは数年時を経たにも関わらずあの日と寸分変わらぬ姿のままだった。そんな姿を気味悪がることもなく、一人孤独にひたすら蟲を狩り続けるアベルに惹かれたナツメは、危険を冒して度々アベルの元を訪れるようになり、二人の仲は徐々に深まっていく。

もうね、邪念の入る余地なく二人の関係が素敵なのですよ!
極端な造詣やキャラ設定はもちろん目を惹きやすいんですが、やっぱり戻ってくるべきはこういう本当の意味での王道ですよね。にっこり笑って大団円を迎えられる物語に心洗われてください。


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/4246